背後に働く神の力
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ8:28)
今回病気を宣言されてからこのかた、全ての人々の背後に神の力が働いていることを認めざるを得ない。初めには予想もしなかった大阪市立大学病院で化学治療を受けている。この治療は最新のもので、昨年4月から始めたばかりだそうだ。
ここに来る前から思っていたのだが、全ての人々、先生方、スタッフの方々、看護師さんたちに、他人とは思えないような親しみを覚える。同室の患者さんたちに対しても。全て身内のような感じだ。それは、この市大病院に来てからも続いている。
現代の素晴らしい治療法の発展を超えた、もっと素晴らしいものに信を置くように、神様が背後で働いておられるとしか思えない。全てが輝いて見える。喜んでいるように見える。最新の治療もその最先鋒ではなく、その一部のように見える。
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米田武義(よねだ・たけよし)
1941年4月16日、大阪生まれ。大阪府立三国丘高等学校、国立静岡大学卒業。静岡県立清水東高校定時制教師を勤めた後、東北大学大学院、京都大学大学院(国土防災技術(株)国内留学生)で学ぶ。国土防災技術(株)を退職し、(株)米田製作所を継承する。2008年4月8日、天に召される。著書に『死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―』(イーグレープ)。