書籍
-
英隆一朗著『イエスに出会った女性たち』をネガティブ・ケイパビリティの視点で読む
本書『イエスに出会った女性たち』は、カトリックの司祭である英(はなふさ)隆一朗氏による著作です。なぜ英氏の著書を読もうと思ったかといいますと、英氏が「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉をインターネット上で発しておられたからです。
-
『氷点』 キリスト教の「原罪」描いた三浦綾子の記念碑的作品
キリスト教が土着していない日本社会に初めて「原罪」というものを大衆小説の形で示した記念碑的作品。人間が生まれながらに持つ罪を分かりやすく一般の人に示し、福音をより身近に感じさせる『氷点』によって日本文学はその方向性を大きく変えたといえよう。
-
キリスト教書店大賞、2024年の大賞は最相葉月著『証し』
全国のキリスト教書店の店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2024」の結果が1日、公式フェイスブックで発表され、ノンフィクション作家の最相葉月氏による『証し』(KADOKAWA)が大賞に決まった。
-
【書評】岡真理著『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』
本書は、昨年年10月20日に京都大学で、同23日に早稲田大学で、京都大学名誉教授、早稲田大学教授である岡真理氏が行った講義を書籍化したものです。「ハマースがイスラエルを襲撃した」とされる同年10月7日の出来事を受けての緊急講義でした。
-
キリストの贖罪愛を小説で描いた『聖衣』 牧師をベストセラー作家にした名著
キリストの贖罪(しょくざい)愛を、神学や聖書註解の視点から説明するのではなく、大衆小説の形で描いた『聖衣』(原題:The Robe)が出版されると、全米の人々が驚嘆し、瞬く間に世界のさまざまな言語に翻訳された。
-
ありそうでなかった伝道のための一冊 『聖書的「終活」のススメ』
一般書店でも、聖書の入門書や三浦綾子の作品などは見かけるが、これほどストレートかつシンプルに聖書のメッセージを伝える一般書は数少ない。著者は、本紙で連載コラム「聖書的終活のススメ」を執筆した田中啓介牧師。
-
キリスト教書店大賞、2024年のノミネート作品発表
キリスト教出版販売協会が主催する「キリスト教書店大賞」の2024年のノミネート作品が23日、発表された。ノミネートされたのは、全国のキリスト者135人のインタビューをまとめた最相葉月氏(ノンフィクション作家)の『証し』など10冊。
-
【書評】『死刑囚になったヒットマン 「前橋スナック銃乱射事件」実行犯・獄中手記』
私は子どもの頃から、ヤクザといわれる人たちに多く出会ってきた。家が教会の2階だったので、お風呂がなく、銭湯に通う日々を送っていたのだが、そこには入れ墨を入れた人が多くいた。
-
元ヤクザの牧師がお薦めする宗教・哲学の入門書 『Gゼロ時代の津波石碑』
唐突であるが、山崎純二さんは私の神学校の同期生である。神学校といっても、情熱と信仰、召命があれば入学できるJTJ宣教神学校である。学歴不問で誰でも入れるが故に、福音的というべきであろう。
-
サミュエル・スマイルズ著『自助論』 聖書の言葉も引用された自己啓発書の先駆け
世界中の青年の自立を助けた名著。「天は自ら助くる者を助く」という名言に表された自主独立の精神は、西欧では教育の土台とされ、あらゆる分野の人々を成功に導いてきた。キリスト教思想が土台とされた教養書の白眉といえよう。
-
【新刊案内】『Gゼロ時代の津波石碑―再び天上の神様と繋がる日本―』
牧師家庭で育ち、日本と米国の神学校で学んだ著者が、現代社会の分断と孤独、経済格差の拡大、現代人の不安や生きがいの喪失などを総括し、一つの道標を提示する野心的な作品。
-
クリスマスに読みたい11編の物語 女性初のノーベル賞作家が送る『キリスト伝説集』
スウェーデンの国民的作家セルマ・ラーゲルレーヴは、エルサレムに取材旅行に行った折、聖地をたどる中でイエス・キリストにまつわる伝説を拾い集め、心が洗われるように美しい11編の物語を書き上げた。
-
『少女パレアナ』 何事にも喜ぶことの素晴らしさを教えてくれる物語
暗くうっ屈した世界に、突然舞い降りてきた喜びの天使。パレアナという身寄りのない少女が考え出した「喜びの遊び」は、全米から世界へ広がり、多くの人々に喜びを与え続けている。小説『少女パレアナ』は、聖書の教えを基盤としていることでも注目された。
-
「キリスト教書店大賞2023」に平良愛香牧師監修の『LGBTとキリスト教』
全国のキリスト教書店の店員が選ぶ「キリスト教書店大賞2023」の結果が1日、公式フェイスブックで発表され、平良愛香牧師(日本基督教団川和教会)監修の『LGBTとキリスト教』(日本キリスト教団出版局)が大賞に決まった。
-
40年越しの愛を襲った難病ALS、試練の夫妻を支えた聖書の言葉 希望は天国での再会
次第に筋肉が衰え、呼吸機能を含めた全身の運動機能が徐々に失われていく筋萎縮性側索硬化症(ALS)。紆余曲折を経ながらも40年越しの愛が実り、異国の地シドニーで幸せに暮らしていた林伸義さんと敦子さんを襲ったのが、この難病だった。
-
『クオレ(愛の学校)』 子どもたちの「隣人愛」の物語 「母をたずねて三千里」を生み出した名著
クオレとは、イタリア語で「心」「心臓」「愛」を意味する。新しい学校に転校した小学校3年の少年が、教師や級友たちと共に生活する中で、他者への思いやりの大切さや、弱い者を助ける行為の尊さを学んでいく物語。
-
【新刊案内】『オリブ山病院創設者田頭政佐と日本のキリスト教病院へのビジョン』
60年以上の歴史がある那覇市のキリスト教病院「オリブ山病院」の創設者・田頭政佐氏の信仰の歩みや同病院の歴史、また聖書の教えに基づいた同病院の理念や実践、さらには日本のキリスト教病院に対するビジョンなどがまとめられた書籍がこのほど出版された。
-
【書評】橋爪大三郎著『権力』 聖書を「権力」という視点で読み解くのに有用な書
本書は6章で構成されていますが、序章に続く、第1章の冒頭から、トマス・ホッブズの『リヴァイアサン』を取り上げています。リヴァイアサンとは、旧約聖書のヨブ記に登場する怪獣の名前であり、本書はキリスト教を踏まえて書かれたものです。
-
キリスト教書店大賞、2023年のノミネート作品発表
キリスト教出版販売協会が主催する「キリスト教書店大賞」の2023年のノミネート作品が発表された。ノミネートされたのは、過去2度の受賞経験のある片柳弘史神父の『なにを信じて生きるのか』や『ヤバい神』『LGBTとキリスト教』など11点。
-
【書評】片柳弘史著『何を信じて生きるのか』
読み終えて、思わずうなってしまった。わずか170ページ足らずの中に、キリスト教のエッセンス、現代にバージョンアップされた福音の調べ、そしてキリスト教ビギナーが抱くであろう疑問、そしてその答え、全てが詰まっていたのである。
人気記事ランキング
-
「未来に向かう新たな出発点に」 淀橋教会、創立120周年記念し感謝会
-
中絶クリニックの緩衝地帯で黙祷ささげた男性に有罪判決 英国
-
英国で無神論者が有神論者を上回る 神を信じるか信じないかの鍵は「社会化」
-
偉大な癒やし主 万代栄嗣
-
「汚職と迫害には相関関係がある」 キリスト教迫害監視団体が報告書
-
「こころの解放」オンラインフォローアップセミナー 11月30日
-
ワールドミッションレポート(10月28日):西アフリカ某国 魚の腹から出てきた家の鍵
-
人を注意するときに大切なこと 菅野直基
-
シリア語の世界(9)見て、この庭を 川口一彦
-
ヨハネ書簡集を読む(3)「偽巡回宣教者の警告」―解釈困難な箇所を時代背景から読み解く― 臼田宣弘
-
「未来に向かう新たな出発点に」 淀橋教会、創立120周年記念し感謝会
-
第4回ローザンヌ会議のイ・ジェフン共同組織委員長、大会のハイライトと未来の希望語る
-
英国で無神論者が有神論者を上回る 神を信じるか信じないかの鍵は「社会化」
-
英隆一朗著『イエスに出会った女性たち』をネガティブ・ケイパビリティの視点で読む
-
中絶クリニックの緩衝地帯で黙祷ささげた男性に有罪判決 英国
-
「がんの治療法」と「問題の克服法」 佐々木満男
-
「汚職と迫害には相関関係がある」 キリスト教迫害監視団体が報告書
-
人を注意するときに大切なこと 菅野直基
-
偉大な癒やし主 万代栄嗣
-
新垣壬敏氏死去、85歳 日本のカトリック典礼音楽の第一人者
-
新垣壬敏氏死去、85歳 日本のカトリック典礼音楽の第一人者
-
菊地功大司教、枢機卿に 教皇に次ぐ高位聖職者 日本人7人目
-
未成年者への性的暴行罪で起訴の牧師、保釈後に拳銃自殺 11人の子の父
-
キリスト教的道徳観の押し付けや非難ではなく 教会は「性」の問題に聖書的な応答を
-
英隆一朗著『イエスに出会った女性たち』をネガティブ・ケイパビリティの視点で読む
-
大宣教命令達成のため協力を 第4回ローザンヌ会議、最終日にリック・ウォレン氏ら講演
-
4人の子を持つキリスト教徒の母親に死刑判決、冒瀆罪で パキスタン
-
トランプ、ハリス両氏は共にキリスト教徒としても宗教的とも見られていない 米世論調査
-
準強姦罪などで起訴の「摂理」教祖、控訴審で懲役17年の判決 6年減刑
-
ノーベル平和賞に日本被団協 キリスト教界や宗教界から歓迎の声