スペイン・バルセロナにある世界遺産「サグラダ・ファミリア」(聖家族教会)を設計した建築家アントニ・ガウディ(1852~1926)の没後100年を記念するミサと、同教会の主塔「イエスの塔」の完成を祝う式典が、10日に行われる。10日はガウディの帰天日で、ローマ教皇レオ14世が同教会を訪れ司式する。
サグラダ・ファミリアは、1882年に着工して以来、わずかな中断期間を除いて140年以上にわたって建設が続けられてきたカトリック教会の大聖堂。その建設現場に世界で唯一、長期密着取材してきたNHKは、大聖堂内部からの生中継を特別に許可され、翌11日午後10時から生番組を放送する。
番組では、ガウディの構想を引き継ぎ、イエスの塔完成にこぎ着けた9代目の主任建築家ジョルディ・ファウリ氏に、その思いを聞く。また、地上54メートルの大聖堂の屋根からバルセロナの街並みを一望するほか、前日のミサと式典の様子も紹介する。出演は俳優の杏さんと、スペイン人の母を持ち、幼少期をバルセロナで過ごした城田優さんら。
また、10日午後7時半からの「クローズアップ現代」でも、サグラダ・ファミリアを取り上げる。近年始まった移民・難民向けの無料見学プログラムでは、「聖堂の光が希望になった」と語る人が多いという。観光客の増加に悩む地域住民の間でも、ガウディの理念を再発見する取り組みがあるとし、混乱が続く現代世界に投げかけるそのメッセージに迫る。
さらに、28日午後9時からの「NHKスペシャル」では、イエスの塔完成までの過程を追ったドキュメンタリーを放送する。
サグラダ・ファミリアには18の塔があり、今年2月20日に完成したイエスの塔は、その中で最も高く、172・5メートルに及ぶ。建設途中の昨年10月31日の時点で高さ162・91メートルに達し、それまで最も高かったドイツのウルム大聖堂(161・53メートル)を抜いた。ギネス世界記録からも「最も高い教会」として認定されている。
イエスの塔の完成により、外装工事はほぼ全て完了したことになるが、ギネス世界記録(英語)によると、内装工事はさらに2年続く見込み。また、3つあるファサード(建物の正面デザイン)のうち、メインの「栄光のファサード」もまだ工事が必要。地元メディア「カデナ・セール」(スペイン語)によると、建設委員会は昨年9月の時点で、正確な日付を示すのは「難しい」としつつも、2035年には全てが完成する可能性があるとしている。
10日のミサは、現地時間午後7時半(日本時間11日午前2時半)から行われ、その後に式典が行われる。模様は各種SNSやユーチューブなどでライブ配信される予定。詳しくは、公式サイト(英語)を。

















