クリスチャントゥデイは2019年、1100本以上のニュースや寄稿、コラムを配信してきました。その中から、アクセス数に基づいたトップ10ニュース(国内編)を発表します。(国際編はこちら)
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【10位】クリスチャン医師の中村哲氏、アフガニスタンで銃撃され死亡
アフガニスタンで農業用水路の建設などを長年行い、現地政府からも勲章や名誉市民権を授与されるなど、高く評価されてきた医師の中村哲さん(73)が12月4日、同国東部で銃撃され、その後死亡する事件がありました。西南学院中学校在学中に洗礼を受けた中村さんは、バプテスト派のクリスチャンで、YMCAや日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)でも活動しており、関係した諸団体が次々に哀悼のコメントを発表し、中村さんの死を悼みました。
【9位】有名俳優たちが聖書の世界を忠実に再現 無料アプリ「聴くドラマ聖書」、9月リリース
大和田伸也や奥田瑛二、井上芳雄ら有名俳優が多数出演し、聖書の世界を忠実に再現したドラマ仕立てのスマートフォンアプリ「聴くドラマ聖書」が、9月にリリースされました。11月には記者発表会が行われ、俳優陣が収録当時の感想やアプリについての思いを語りました。
【8位】元AKB48の竹内美宥さん、教会の音楽集会に出演 「苦しいとき、いつも神様に祈った」
東京・新大久保にあるウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会が主催する夏の音楽祭「サマー・ホーリー・フェスタ」(8月2~4日)の2日目に、アイドルグループ「AKB48」元メンバーの竹内美宥(みゆ)さんが出演しました。母親と一緒に小さいときから教会に通っていたという竹内さんは、好きなクリスチャン音楽の中から「きみは愛されるため生まれた」「ありのままに」「主イエス神の愛」の3曲を歌いました。
【7位】川崎市で殺傷事件、カリタス小学校の児童など19人刺される 犯人含め3人死亡
川崎市・登戸(のぼりと)で5月28日、包丁を持った男がスクールバスを待つ小学校の児童や保護者らを次々と刺し、2人が死亡、17人が重軽傷を負う事件が発生しました。被害を受けたのは、カトリック系のカリタス小学校の児童と保護者でした。一方、加害者の男は、長期のひきこもり状態にあったことが分かり、ひきこもりの問題にも関心が集まりました。日本カトリック学校連合会の品田典子事務局長は事件を受け、「今も『神の沈黙』の前にぼうぜんと立ち尽くされている関係者の皆様に心を重ね、祈りをささげるとともに、当連合会としても今後何かできることがあれば対応したい」と、本紙にコメントを寄せてくださいました。
【6位】渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎 新紙幣の人物とキリスト教
1万円札、5千円札、千円札の3紙幣と、500円硬貨のデザインが、2024年度上期をめどに変更されることが4月に発表されました。新紙幣の表面で用いる肖像画に選ばれたのは、1万円札が「日本の資本主義の父」と呼ばれる実業家の渋沢栄一、5千円札が津田塾大学創設者の津田梅子、千円札が「日本の近代医学の父」と呼ばれる細菌学者の北里柴三郎でした。この内、津田は洗礼を受けたクリスチャンで、渋沢はクリスチャンではないものの、多くのキリスト教団体と関わりを持ち支援をしました。
京都市内の繁華街などで声を掛けた女性を性風俗店にあっせんしたとして、同志社大学の学生を含む男4人が1月、職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで逮捕されました。同志社大学は、「このような事件が発生したことは大変遺憾であり、被害にあわれた方々には深くお詫び申し上げます。本学学生においては、このような行為に加担することがないよう強く注意を喚起します」とコメントしました。
【4位】日本のキリスト教人口は? 文化庁が最新の『宗教年鑑』発表
文化庁による日本国内の宗教統計調査をまとめた『宗教年鑑』の最新版(2018〔平成30〕年版)によると、キリスト教系の宗教法人数は4696法人(前年比6増)で、非法人化団体を含めると8626団体(同8増)でした。信者数は、上位15教団中5教団で10~137人増加しましたが、他の10教団は減少しており、全体としては減少傾向にあることが分かりました。
【3位】羽生結弦選手と池江璃花子選手が聖書の同じ一節を引用?
フィギュアスケートの羽生結弦選手が2月、インタビュー記事の中で聖書の一節とみられる内容を引用し、「よく言われる『試練は乗り越えられる者にしか与えられない』という感覚は、自分の中にあります」などと語りました。一方、時をほぼ同じくして、白血病を公表した競泳女子日本代表の池江璃花子選手も、ツイッターとインスタグラムに投稿した文章で、「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています」などとつづりました。キリスト教人口が全人口の1パーセントといわれる日本でも、聖書に由来する言葉が定着していることを感じさせる出来事でした。
【2位】ローマ教皇フランシスコの来日日程、バチカンが詳細を発表
先々代のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世以来、38年ぶりとなる教皇来日に日本中が湧きました。教皇フランシスコは11月23日~26日の4日間、日本に滞在し、被爆地の長崎と広島では核兵器廃絶を訴えるメッセージを伝え、東京では東日本大震災の被災者と面会し、安倍晋三首相や天皇と会談。青年との集いでは、いじめの問題に触れ、最終日に上智大学で行った講話では、「滞在は短いものでしたが、大変密度の濃いものでした」と振り返りました。来日テーマソングは、人気グループ「嵐」の楽曲を手掛けたことで知られる井上純さんが作詞・作曲。日本政府は教皇来日に合わせ、呼称を「法王」から「教皇」に変更しました。
【1位】「キリスト病」にかかってしまった元山口組系総長(1)3度目の差し入れで読んだ聖書 「最初の一節で確信した」
奈良県の生駒聖書学院に今春入学した元ヤクザの神学生2人にお話を伺いました。1人は、山口組直系暴力団(2次団体)ナンバー3で、3次団体の総長であった兼光伸一さん。もう1人は、ヤクザ歴30年の中尾博章さんでした。共にヤクザになった経緯もタイプも違う2人ですが、不思議な神様の導きと、2人のために祈り仕えた奥様や教誨師の先生たちの支えによって信仰を持ち、神学校入学まで果たされました。多くの反響があり、このインタビューを読んだだけで神様を信じるようになり、教会に通うようになったという人も出てくるなど、編集部にはうれしいお知らせも届きました。
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【番外】昨年8月に続き、今年6月にも、カトリック中央協議会がローマ教皇の英語版ツイッターを日本語に翻訳して配信しているツイッターアカウント「教皇フランシスコ(邦訳)」が再び凍結される事態があり、関心を集めました。また、英教育専門誌の世界大学ランキング日本版で、国際基督教大学(ICU)が私立大学1位となったことを受け、同ランキングにおける国内のキリスト教主義大学トップ10をまとめた記事も多くのアクセスがありました。コラムでは、国際弁護士・佐々木満男先生の「クーエの法則」が最も多く読まれました。