東京・新大久保にあるウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会が主催する夏の音楽祭「サマー・ホーリー・フェスタ」で3日、アイドルグループ「AKB48」の元メンバーで、3月に韓国の芸能事務所との契約を発表した竹内美宥(みゆ)さん(23)が出演した。母親と一緒に小さいときから教会に通っていたという竹内さんは、「教会でいつか私も歌えたらいいなと思っていましたが、ついにその夢がかないました」と声を弾ませた。
9年間所属したAKB48を昨年12月で卒業し、現在はKポップでの本格デビューに向けて韓国で芸能活動に取り組んでいる竹内さん。昨年、日韓合同のアイドルグループ「IZ*ONE(アイズワン)」のメンバー12人を選んだ日韓同時放送のオーディション番組「PRODUCE 48」では、デビューできる12位以内に最終的には入ることができなかったものの、途中順位では10位前後を推移し、人気と実力を証明した。
日本での久しぶりのステージとなったこの日は、Jポップの名曲「LA・LA・LA LOVE SONG」や、韓国の女性歌手 LEE HI(イ・ハイ)の名バラード「BREATHE」を透き通るような歌声で披露。好きなクリスチャン音楽の中から「きみは愛されるため生まれた」「ありのままに」「主イエス神の愛」の3曲を日本語と韓国語で歌い上げた。
「PRODUCE 48」に参加していた昨年の夏。プライベートでもさまざまなことが重なり、「23年間生きてきて、一番苦しかった」と当時を振り返った。「苦しみや悲しみの経験があるたびに、私は常に神様にお祈りをしていました。神様は無条件に私を愛してくれて、赦(ゆる)してくれて、その存在がいると意識するだけで、本当に救われて今まで来ました」と、これまでの経験を赤裸々に語った。
竹内さんは、「何か心がつらいときとか、苦しいときとか、本当にどうしようもなく助けてもらいたいときは、絶対どこかに自分を愛してくれる人がいるんだと意識するだけで、きっと皆さんも苦しみを乗り越えられると思います。救われたい、と思う瞬間があれば、神様がいつでも皆さんを愛してくれていることを思い出して」と話した。
集会は2日から4日まで3日間の日程で行われた。音楽ゲストには竹内さんのほか、欧州で高い評価を受ける若手バイオリニストの斎藤アンジュ玉藻(たまも)さんや、ピアニストのクリスティアン・アガピエさんが出演し、3日間で延べ約700人が来場した。