ローマ教皇フランシスコのツイッターへの投稿(ツイート)を、日本語に翻訳して配信していたアカウント「教皇フランシスコ(邦訳)」(@chuokyo_pope)が再び凍結された。同アカウントは昨年8月にも凍結されたことがある。
同アカウントを運営するカトリック中央協議会の発表によると、「なりすましアカウント」と見なされたことが原因。12日未明に凍結され、同協議会はツイッター社に対し不服申し立てを行っているが、即時解除が見込めない状況だという。現在は臨時の措置として、同協議会の公式サイトに専用ページを設け、日本語訳を公開している。凍結が解除されれば、従来の配信方法に戻すという。
ローマ教皇のツイッターは、先代のベネディクト16世が在位中の2012年に始まった。最初は、英語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、ポーランド語、アラブ語の8言語で始められ、開設から約1カ月後にラテン語も加えられ、現在は9言語で配信している。英語のアカウント名は、ラテン語による教皇の正式称号「@Pontifex」。他言語のアカウントは、これにアンダーバーと2文字の言語コードを追記した形になっている。
日本語の公式アカウントがないため、同協議会は2013年から英語のツイートを日本語に翻訳して配信していた。
最近の日本語訳ツイートによると、教皇フランシスコは11日、「ただで受けたものは、ただで与えましょう。そうすれば、神の恵みはすべての人の心に届くでしょう」と投稿。国連の国際労働機関(ILO)が定めた「児童労働反対世界デー」であった12日には、「大人として、わたしたちは子どもたちの夢見る力を奪ってはいけません。子どもたちの夢が育ち、その夢を分かち合えるような希望のある環境をつくってゆきましょう」と投稿していた。
続報:凍結されていたアカウント「教皇フランシスコ(邦訳)」(@chuokyo_pope)は15日午前までに回復した。