
ユダは、パン切れを受けるとすぐ、外に出て行った。すでに夜であった。(ヨハネの福音書13章30節)
イエスと寝食を共にした12弟子の1人であるイスカリオテのユダは、金銭欲と出世欲により、イエスを銀貨30枚で売り渡してしまいました。ユダが欲望のままに動いた結果、罪のないイエスは十字架刑にかかり、非常な苦しみのうちに死ぬこととなりました。しかし、イエスは3日目によみがえり、死から復活しました。
この神の御業により、イエスは全人類の罪の贖(あがな)いを完成されました。神は、人類救済のご計画を全うされたのです。
ユダは、イエスを売った後で後悔し、木に首をつって自殺するという、悲惨な最期を迎えました。しかし、悔いた後に「ごめんなさい」と神の御元に返っていたなら、罪は赦(ゆる)されたはずでした。選択を間違えた結果、悲しい結末となったのです。
12弟子であったユダでさえイエスを裏切ったのですから、私たちも油断することなく、日々聖書の言葉を告白して祈り、御霊に満たされて歩むことが大切です。12弟子とされた信仰者が、汚れた器として使われたという実話にショックを受けます。自分で自分の心を見張る必要があると教訓を得られます。「人の子を裏切るような人間はわざわいです。そういう人は生まれなかったほうがよかったのです」とイエスが言っておられるからです(マルコ14:21)。
私たちの希望は、この世を去った後、永遠の御国でイエスと共に過ごすことです。ですから生きる限り、最期まで神に忠実に従い、天の御国を勝ち取り、勝利者として天の御国へ凱旋(がいせん)する者でありたいと願います。
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【書籍のご紹介】
クリスチャン漫画家のさとうまさこさん(清瀬キングダムチャーチ執事)がこのほど、新約聖書・ヨハネの福音書を忠実に描いた聖書漫画『聖書のイエス』を出版しました。

『聖書のイエス』は、前作の『キリストの言葉』をリメイクし、水彩画とPCグラフィックを多用して全ページにわたって色調補正が行われ、芸術性の高い作品となっています。新共同訳聖書と新改訳聖書に準拠して聖書の内容を忠実に再現し、色彩豊かなフルカラー漫画にしたことで「絵本のような聖書漫画」となり、イエスの時代をイメージしながら聖書の世界に入れます。
フルカラー230ページ、定価1800円(税抜)。全国のキリスト教書店、アマゾンで販売中です。
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