わたしは世をさばくために来たのではなく、世を救うために来たからです。わたしを拒み、わたしの言うことを受け入れない者には、その人をさばくものがあります。わたしが話したことばが、終わりの日にその人をさばくのです。(ヨハネの福音書12章47、48節)
「ことば」であり、霊である方がキリストです。そして、天と地と、その中にある全てを創造された神です。
「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった」(ヨハネの福音書1:1)
その神であるキリストが、この世に来られて「ことば」についての神の奥義を知らしめました。キリストは、世を裁くためにこの世に来たのではなく、ご自身の話した「ことば」が、終わりの日に人々を裁くと語られました。
「神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。造られたもので、神の前で隠れおおせるものは何一つなく、神の目には、すべてが裸であり、さらけ出されています。私たちはこの神に対して弁明をするのです」(ヘブル人への手紙4章12、13節)
「ことば」により、人は癒やされたり、傷付けられたりもします。「ことば」は諸刃の剣でもあるので、日々使う「ことば」を意識する必要があります。最後の審判で主の前に立ったとき、自分の人生で発した言葉について、誰もが問われます。
主を畏れ、自分の「ことば」を吟味しつつ、悔い改めながら、日々新たにされることに期待して人生を全うできたらと祈ります。
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【書籍のご紹介】
クリスチャン漫画家のさとうまさこさん(清瀬キングダムチャーチ執事)がこのほど、新約聖書・ヨハネの福音書を忠実に描いた聖書漫画『聖書のイエス』を出版しました。
『聖書のイエス』は、前作の『キリストの言葉』をリメイクし、水彩画とPCグラフィックを多用して全ページにわたって色調補正が行われ、芸術性の高い作品となっています。新共同訳聖書と新改訳聖書に準拠して聖書の内容を忠実に再現し、色彩豊かなフルカラー漫画にしたことで「絵本のような聖書漫画」となり、イエスの時代をイメージしながら聖書の世界に入れます。
さとうさんは、愛に満ちた神キリストの姿と聖書の言葉を伝える「福音のツール」として、子どもや若者たちの救いのために用いられるよう祈りつつ描きました。「聖書漫画を通して、多くの人々に聖書の言葉と神の真実を届けたい」と語ります。
大分県出身で、地元短大を卒業後に上京。『あしたのジョー』で有名なちばてつやプロダクションに入社した後、漫画界の第一線でアシスタントとして経験を積みました。上京して1年ほどたった21歳の時、イエス・キリストに出会い受洗。世界観や価値観が大きく変えられ、しばらくして漫画界の第一線からは退くことになりました。
それから12年後、祈りの中で導きが与えられ、「聖書を漫画化して世界中の多くの人々に届けたい」と、聖書を題材とした漫画を次々に出版。これまでの作品は英語と中国語に翻訳され、電子書籍版も販売されています。
マタイ、マルコ、ルカの3つの福音書は、内容的に共通の要素が多く「共観福音書」と呼ばれるのに対し、ヨハネの福音書は「第4福音書」と呼ばれ、イエスの生涯に起こった出来事の霊的な意味について解説し、イエスと父なる神との関わりについて重点的に説明しています。
「福音書の中でも特別なヨハネの福音書を描くのは、とても難しいと思っていました」と話すさとうさん。表情に愛があふれるイエスの姿を描くことと、天の父なる神の偉大さを表すことに最も力を注いだといいます。「聖書の御言葉を語るイエスを通して、御国への希望を伝える福音漫画となるように心がけました」
フルカラー230ページ、定価1800円(税抜)。全国のキリスト教書店、アマゾンで販売中です。
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