ガリラヤのカナで婚礼があって、そこにイエスの母がいた。(ヨハネ2:1)
聖書には、イエスと母マリヤのエピソードはあまり書かれていませんが、このカナの婚礼では、母マリヤの信仰を見ることができます。
マリヤには、神の御子イエスは「奇跡を起こすことができる」という信仰があったので、手伝いの人に「イエスの言うことは何でもしてあげてください」と指示を出しました。イエスは母マリヤの信仰の行いを見て、本当は、自分はまだ奇跡を行う時ではないのだが、マリヤの信仰に応えようと動いたのです。マリヤの信仰は、御子を動かす原動力となり、水がぶどう酒に変わるという、イエスの最初の奇跡を現すこととなりました。
「ぶどう酒がなくなったとき、母がイエスに向かって『ぶどう酒がありません』と言った。すると、イエスは母に言われた。『あなたはわたしと何の関係があるのでしょう。女の方。わたしの時はまだ来ていません。』母は手伝いの人たちに言った。『あの方が言われることを、何でもしてあげてください。』」(ヨハネ2:3〜5)
結婚式で、来会してくださった方々にもてなすぶどう酒がなくなったら、主催者側の恥となる文化があったのですが、マリヤの信仰により、問題は逆転して神の栄光の現れとなりました。
私たちも、日常で大きなトラブルがあり、困り果てたときに、神が良くしてくださるという信仰によって祈り求めたら、神が介入してくださり、悪しきことを最善に変えてくださいます。主に信頼する信仰に、神が応えてくださいます。これが神のなさる御業です。
神は、私たちに信仰があるかないかをご覧になっておられます。信仰に伴う行動に神が働いてくださり、悪しきことを最善に転換してくださいます。素晴らしい神を賛美し、栄光を御子にお返しします。
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