いつも今ごろ降るんですよね~
そうなんですよ。すっかり忘れていました・・・。3月の末ともなると、ポカポカ陽気ですっかり春気分になっていると、4月に入り入学式のころに降るんです。積もるんです。
これは8日の朝のこと。確かに前の晩、バカに寒かったんですよ。前日から、久しぶりに埼玉からいらしていた常連さん。朝起きてみてビックリ!
タイヤはもちろんノーマル。この雪を見た途端、「もう1泊させて下さい!」。そして、次の日。無事道路の雪も溶け、なんと埼玉へ。
冬の定番メニュー
冬のスキーシーズンの朝食によくお出しした、定番メニューのひとつは、コロッケ。秋に収穫したカボチャとジャガイモで作ります。このカボチャは「白みくりカボチャ」。皮が固いので、剥いてから蒸し器で蒸します。皮のまま丸ごと茹でたじゃがいもと一緒に潰します。
あらかじめ炒めておいた挽肉とタマネギのみじん切りを混ぜ、成形して、パン粉をつけてでき上がり。
他の副菜と一緒に。ある日の朝食。これに、スープとご飯と米粉パン。片品産大白大豆の納豆付き。リンゴをそのままジューサーで絞る、フレッシュリンゴジュースもどうぞ。
片品移住体験ツアー
2月最後の週末、御覧のような「片品移住体験ツアー」というイベントがあり、村外からは25名、また片品村にIターン、Uターンしてきた若者など、合わせて30名の人たちの交流会が、みのりで開催されました。政府が打ち出している地域創生事業の一環で、いわゆる「地域おこし協力隊」として赴任してきた?若者と、その仲間の人たちで立ち上げた団体が主催となっています。
田舎暮らしに興味があったり、これからの就活をひかえて生き方を考えたりと様々でしたが、実際に片品村で生活している人たちと、夜遅くまで語り合い、熱気に包まれていました。私も一応Iターンのひとりということで、体験談を話させていただきました。
次の日は、近所の農家さんが作っている「雪下ニンジン」掘りをしたり、かんじきで雪の上を歩いたりしてちょっぴり雪国体験をして、東京に帰っていきました。
ここ片品村も若い人たちの働く場所がなく、過疎化が進むものと思われます。これが、単なる体験だけでなく、もう少し長期間暮らしてみたりできるように、継続できるとよいと思いました。
こうした、若い人たちの底辺からの結束と行動力が、今の地方に活力として求められていると思います。ただ、どこを向いて歩いていくのかが大事なことで、私たち大人がしっかり生きていかないと。
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星野敦子(ほしの・あつこ)
1955年栃木県宇都宮市生まれ。父の転勤により、東京、山形を経て再び東京へ。最終的には吉祥寺に落ち着く。趣味のスキーが縁で、夫と知り合い、83年に群馬県片品村に嫁ぐ。夫が農家なので、全くの未経験だったが、一緒に農業を始める。義父からの経営委譲をきっかけに、それまでの出荷型の農業から、直売型に転換し、87年頃から、リンゴ狩り直売を始め、約10年かけて農地を約8000坪に集約し、その中に94年には農家民宿、2000年には農家レストランを建設。4年前からは、レストランの料理も担当。
2005年、東京の上馬キリスト教会の渡辺牧師により、受洗。夫もクリスチャン。上馬キリスト教会片品伝道所として、現在に至る。