今度は「おたな」。稲の脱穀です。稲刈りから、約2週間。今年の秋は本当にお天気に恵まれ、稲もよく乾き、雨の心配もなく作業が進みます。昔とは違って、田んぼで直接脱穀ができる機械があるので、本当に便利になりました。
ここの田んぼは2カ所目。
今年は、強力な助っ人が与えられ、2日間とも、ハジメ父さん、楽に作業をすることができました。この後、籾の入った30キロくらいの米袋を、数十袋トラックに載せて倉庫に運んで行き、そこでまた降ろしたりするのですから、助っ人は女性より、男性の方がそれはそれは助かります。
気が付いてみると、周りはもう紅葉。いつもの山々が、違う表情を見せてくれます。レストランの中で、一番人気の席からの眺め。遠くのハウスはトマトのハウス。まだまだ頑張っています。秋の完熟トマトのトマトソースは絶品。ハウスの左側に6作見えるのは、花豆の作。
先日のある団体のお客様にお出しした、ワンプルート。サニーレタスにサンチュ。トマト、ズッキーニ、坊ちゃんカボチャにトウモロコシ、赤ジャガのサラダ。そしてお魚の上にかかっているのが、完熟のトマトソース。食欲をそそるような色合いに仕上がりました。ここに、花豆が入るともっと良かったのですが・・・。その花豆はただ今収穫して、乾燥中。
そして、その中から出てくるのがこの花豆。ブルーベリーの葉っぱも綺麗に紅葉しました。自然と労働と収穫の喜びと感謝。私たちは、一番神様に近い所で日々生活しているのだと実感する時です。
「わたしはまことのぶどう木であり、わたしの父は農夫です。・・・わたしにとどまりなさい。わたしも、あなたがたの中にとどまります」(ヨハネ15:1~4)
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星野敦子(ほしの・あつこ)
1955年栃木県宇都宮市生まれ。父の転勤により、東京、山形を経て再び東京へ。最終的には吉祥寺に落ち着く。趣味のスキーが縁で、夫と知り合い、83年に群馬県片品村に嫁ぐ。夫が農家なので、全くの未経験だったが、一緒に農業を始める。義父からの経営委譲をきっかけに、それまでの出荷型の農業から、直売型に転換し、87年頃から、リンゴ狩り直売を始め、約10年かけて農地を約8000坪に集約し、その中に94年には農家民宿、2000年には農家レストランを建設。4年前からは、レストランの料理も担当。
2005年、東京の上馬キリスト教会の渡辺牧師により、受洗。夫もクリスチャン。上馬キリスト教会片品伝道所として、現在に至る。