論説・コラム
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主は生きておられる(201)戦争でも私の光を奪えない 平林けい子
終戦記念日。77年前の今日、国民学校5年生だった私。やっと戦争が終わった。「もうモンペをはかなくてよい」。姉はうれしそうに言った。恐がりの私。一番うれしかったのは、明かりが漏れないように、電灯に黒い布をかぶせずに、夜どの部屋にも電気を…
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どんな時にも変わらない生き方 菅野直基
牧師になる前は、御言葉を伝えるのに悪い時があるとは想像もしていませんでした。聖霊に満たされて、力と愛に満ちているなら、いつでも御言葉を伝えるのに良い時だと思っていました。しかし、そうではないことがあることを知りました。
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小菊時計(2)悪魔のとりこ 星野ひかり
滝のような雨の降る、通り雨の嵐の中を車で走っておりました。前を走る車の車輪が水しぶきを上げて、フロントガラスが真っ白に煙ります。視界はほとんど遮られ、車のライトだけが頼りでした。
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ニューヨーク便り(10)変化する米国の「政治と宗教」の関係
スピリチュアルなものが好きという日本人は多いと思います。しかしそれは、米国人が思う「宗教」とは違います。日本人のスピリチュアルなものは、日本の長い歴史から生まれた独特の考え方で、米国人に日本人の宗教観を説明することは容易ではありません。
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新・景教のたどった道(75)付録1:大秦景教流行中国碑の十字部分の意味 川口一彦
景教碑の上部分には、デザインが彫られています。その一つ一つを紹介します。635年、中国唐代の太宗皇帝の時代に初めてイエスの教えである景教が入り、福音が広がりましたが、781年に建った景教碑の碑頭部分には、幾つかのデザインが彫られました。
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やぶをつついて蛇を出せ 安食弘幸
「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい」(2テモテ4:2)。3歳の娘が、母親の髪の毛をしばらくジーッと見て言いました。「ママの髪の毛の中に、白い色の毛が少しあるけど、どうしてなの?」
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ルカ福音書を読む(19)「山の上と山の下の出来事」―明るい真夜中と暗い昼間― 臼田宣弘
今回はルカ福音書9章28節~43節aを読みます。今回の執筆に当たっては、農村伝道神学校の学報第185号(5月31日付)に掲載されていた平良愛香牧師による入学式の式辞「山を下りるために山に登る」に啓発されたということを申しあげておきます。
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篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(83)聖書と考える金曜ナイトドラマ「NICE FLIGHT!」
金曜日夜11時15分からテレビ朝日で放送中のこのドラマ。主演は、玉森裕太(倉田粋役)さん。どういう内容か、見ていない方のために簡単に説明すると、主人公であるコーパイ(副操縦士)の倉田は、フライト中に女性管制官の声にいわゆる「一目ぼれ」…
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自らの愚かさを忘れない 万代栄嗣
今日の聖書箇所は、新約聖書の多くの部分を書いた初代教会の大伝道者であり、律法学者であり、ラビと呼ばれる知識の持ち主であったパウロが、頭では分かっている、理屈も分かっているのに、したくない悪をやめることができない愚かな人間だと語った箇所です。
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「あなたはわたしを愛しますか」 さとうまさこの漫画コラム(41)
愛には種類があります。親子間の無条件の愛、友人同士の友愛、男女間の愛です。その中で最も強い愛は、親子間の愛です。次に男女間の愛、最後は友愛です。また聖書では、「友のために命を捨てる愛ほどの、強い愛は他にはありません」と言っています。
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日本人に寄り添う福音宣教の扉(153)神様などいないと誰が教えたのか 広田信也
この世界を創造された神様の存在は、今の私にとっては否定しようのない現実ですが、今から40年ほど前、つまり20代の後半まで、私は、創造主(神様)が存在するとは、全く考えていませんでした。聖書や教会にはつてがなく、周りにクリスチャンは…
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聖書と植物(10)茨とぶどう 梶田季生
窓から見えた山に、緑がない。どうして? マドリードからトレドへ、どこもかも一色。あまりにもびっくりした第一印象でした。路傍の灰緑色の小さい葉。ヒルガオの一輪があるだけでした。
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心の向きをチェンジしよう 菅野直基
物事がうまくいかないときに、不平不満を言う癖はありませんか。そのような習慣があるならば、言ったことでプラスになったと感じたことはあるでしょうか。もっともな理由はあると思います。しかし、事態をますます悪化させるだけです。
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持続する希望 穂森幸一
暑い夏がやってくると、小学生の夏休みの頃を思い出すことがあります。鹿児島の田舎に住んでいた私は、真っ黒になって野山を駆け回り、川や海で遊んでいました。遊ぶことが楽し過ぎて宿題には全く手を付けず、新学期が始まる直前に日記をまとめて書く…
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そりゃないでしょう的なバベル譚(その3・最終回)
神の前での「へりくだり」というのは難しい。へりくだるふりをするのも実に難しいのである。なぜかといえば、人間は本当の意味でへりくだった人に出会っていないからだ。尊敬心によって丁寧な扱いを受けるということは、しばしばあるだろう。
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労働者の母―ケーテ・コルヴィッツの生涯(13)連作版画『織匠』
1896年12月末、ケーテがコツコツと制作した連作版画『織匠』が完成した。ゲルハルト・ハウプトマンの戯曲からヒントを得たこの作品は、<窮乏><死><協議><織工たちの行進><殺到><終幕>という6場面によって構成されている。
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ルカ福音書を読む(18)「弟子たちの働き」―12弟子と婦人たち― 臼田宣弘
今回は、イエス様の12弟子と、イエス様に付き従っていた婦人たちについて、6、8、9章から関連のお話を読みます。イエス様が選ばれた12人の弟子たちは、個性派ぞろいだったようです。
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篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(82)聖書と考える金曜ドラマ「石子と羽男」
TBSで夜10時から放送されているこの金曜ドラマ。主演は、東京大学卒のパラリーガル石田硝子(石子)を演じる有村架純さんと、高卒の弁護士羽根岡佳男(羽男)を演じる中村倫也さんです。まぁここまでで、このドラマを見たことがなかった方も…
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キリストのからだの器官として生きる 万代栄嗣
日本には、四季の変化が与えられています。神様はあなたの日々に夏にふさわしい特別な恵みを与えてくださいます。最近、米国が打ち上げたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した宇宙の写真が公開され、みんな驚愕(きょうがく)したのです。
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選ばれた民 岡田昌弘
選ばれることを人は望みます。学校でも選挙で学級委員や美化委員などを選びますし、地域では区長や市長、町長などを選出します。人は、特別な権力を持った特権階級に選ばれたいものでしょう。
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