それで父親は、イエスが「あなたの息子は直っている」と言われた時刻と同じであることを知った。そして彼自身と彼の家の者がみな信じた。(ヨハネ4:53)
イエスが「最初のしるし」として人々の前で奇跡を行われたのは、ガリラヤのカナであった婚礼でのことでした。母マリアの願いを聞いて、イエスは水をぶどう酒に変える奇跡を行われました。
同じくガリラヤのカナで、イエスが「第二のしるし」として行われたのが、王室の役人の死にかかっている息子を癒やす奇跡でした。
「この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞いて、イエスのところへ行き、下って来て息子をいやしてくださるように願った。息子が死にかかっていたからである」(ヨハネ4:47)
これら2つの奇跡から、不思議としるしを行われる神の御心を知ることができます。神はご自身に親しく祈り、交わりをしている神のしもべの願いを聞かれ、しるしと不思議を行ってくださいます。
イエスは役人に「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています」と言われました。驚くべきことに、イエスは瀕死の息子を見ることも、触れることも、祈ることもしないで「息子は直っています」と宣言されただけでした。
役人には、イエスの御言葉が実現すると信じる信仰がありました。
「彼が下って行く途中、そのしもべたちが彼に出会って、彼の息子が直ったことを告げた。そこで子どもがよくなった時刻を彼らに尋ねると、『きのう、第七時に熱がひきました』と言った。それで父親は、イエスが『あなたの息子は直っている』と言われた時刻と同じであることを知った。そして彼自身と彼の家の者がみな信じた」(ヨハネ4:51〜53)
イエスの宣言により息子が癒やされたことを知った役人は、息子がよくなった時刻を調べ、「息子は直っている」とイエスが言われた時刻と同じであることを知り、信仰の確信を得ました。
神の恵みを調べて分析することは、信仰成長のために必要です。これが家族に対する救いの証しとなり、家族全員が救われたのです。
聖書には「神にとって不可能なことは一つもありません」「信じる者には、どんなことでもできるのです」とあります。神のしるしと不思議は、信じる人々への恵みとして行われ、その信仰のスタイルだけ、さまざまな形の奇跡を体験できる祝福が用意されているのです。
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