その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。(ヨハネ16:8)
聖書でいう「真理」とは、どんな意味でしょうか。一般に真理とは、誤りのない状態、認識と実際が同じことをいいます。しかし、罪や義のように概念的な事柄に関する真理はどうでしょうか。価値観や善悪概念は人によって大きく異なりますので、その回答は難しいようです。
聖書には、その方つまり聖霊が来られると、罪と義、裁きについて、世にその誤りを認めさせるとあります。聖霊が弟子たちに下ると、①真の罪と②真の義、③真の裁きについて教えてくれると言っています。
「罪についてというのは、彼らがわたしを信じないからです」(ヨハネ16:9)
罪とは「わたしを信じないから」、義とは「あなたがたがもはやわたしを見なくなるから」、裁きとは「世を支配する者がさばかれたから」とイエスは語られました。その時の弟子たちには理解できない真理でしたが、後に聖霊が与えられることによって理解できるとイエスは預言されました。
聖霊が教える①真の罪とは、イエスをキリストと信じない罪であり、②真の義とは、イエスを見ないで信じる信仰による義、③真の裁きとは、イエスの身代わりの死により、罪人を支配する悪魔が裁かれたことです。
聖霊は、私たち信仰者が苦難の中でもキリストにある希望を見失わないよう、真理を知る力と苦難に対処する力を与えてくださいます。イエスは、父の全てを相続されたご自身の栄光を、信仰者によって世に表すという真理を弟子たちに語られました。
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