正木弥
1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。
1943年生まれ。香川県高松市出身。京都大学卒。17歳で信仰、40歳で召命を受け、48歳で公務員を辞め、単立恵みの森キリスト教会牧師となる。現在、アイオーンキリスト教会を開拓中。著書に『ザグロスの高原を行く』『創造論と進化論 〜覚え書〜 古い地球説から』『仏教に魂を託せるか』『ものみの塔の新世界訳聖書は改ざん聖書』(ビブリア書房)など。
世界には実にさまざまなものが神として拝まれています。中には手の届かない大きさとか、他を圧する強さの故に何らかの力が秘められているように感じられるのかもしれません。
キリスト教はパウロがつくったと言えないか。そういうふうに言う人もいます。まず何よりも、イエス・キリストその方が来臨し、多くの説教や例え話、癒やしなどの奇跡、そして十字架の犠牲の死と復活の事実があってこそ、パウロの教理も勧めも立てられたのです。
言語はもちろんのこと、風習や社会制度も大きく異なり、文明の中心地ギリシャ、ローマからすれば後進の地、はるか東方の地、そのような外国をめぐる宗教がキリスト教でありました。
端的にいえば、その教派・教会が聖書にあることを語り、実践しているかどうかを判断し、あとは自分の感性に合っているか否かで選んだらよいでしょう。
キリスト教を標榜(ひょうぼう)するグループがキリスト教だといえるには、キリスト教の基本部分を保持していることが必要です。それ以外の部分はある意味で自由であるといえます。
キリスト教はそもそもの当初から、「エルサレム、ユダヤ、サマリヤおよび地の果てにまで」宣べ伝えられるはずでした(使徒1:8)。その通りになりましたが、伝播とともにそもそもの発祥の地と周辺から全くいなくなったわけではありません。
キリスト教会は、地域により、瑣末(さまつ)な教理の違いなどにより、流れが分かれました。ギリシャ正教は東方教会ともいい、古代ギリシャの文化的伝統を背景とし、正しく神を賛美することを追求するもの。使徒時代の伝統の忠実な継承を自認しています。
グレゴリウス7世はボヘミヤ人が聖書を読むことを禁止し、インノセント3世はラテン語以外の聖書を禁止し、アルビ派・ヴァルドー派の聖書を焼却、所有者を火刑にし、パウルス3世は聖書翻訳者ツィンダルを火刑にし、パウルス4世は翻訳版聖書の所有を一般的に禁止した。
モルモン教は、1820年以降、ジョセフ・スミス・ジュニア(1805~1844年、以下ジョセフ・スミス)が見たと称する幻と啓示から始まる。
エホバの証人とは、“ものみの塔聖書冊子協会”に連なり、その鼓吹する教理を信じ、生きる人々のことをいいます。チャールス・テイズ・ラッセル(1852~1916年)が、キリスト教の基本的な教理に疑問を抱き、1884年にアメリカで設立したものです。
正式の名称は「世界平和統一家庭連合(旧:世界基督教統一神霊協会)」といい、1954年にソウルで文鮮明(1920~2012年)という人物によって設立されたものです。その教典は、文鮮明の『原理原本』を基に書かれた『原理講論』です。
カルトとは、非倫理的なマインドコントロールのテクニックを悪用して、そのメンバーの権利と自由を侵害し、傷つけるグループを意味します。政治カルトら教育カルト、商業カルトもありますが、ここでは宗教カルトを問題とします。
一口に仏教と言ってもさまざまです。一応、浄土真宗を念頭において、キリスト教との違いを次の対照表で示しましょう。
仏教には雑多なものが不整合に複合している。調整しようという試みもあるが、統一した・一貫した教理がないので、雑多なままである。
インド人の心を支配している悲惨な輪廻(りんね)転生説について、釈迦は「私は後有(ごう)を受けず(死後の存在はない)」と否定したが、その後の仏教は、その存在について、その不合理性についての説明も考察もない。
初期大乗仏教でも、”過去七仏”、未来の”弥勒仏”、仏讃文学でも“燃灯仏”の存在を主張したが、大乗仏教では更に進み、“毘盧遮那仏”、“大日如来”、“阿弥陀仏”、“薬師如来”、“阿閦仏”など固有名詞の仏や如来が大乗経典で多数登場し、重大な役割を演ずる。
釈迦の死後100年の間に、インド西南方や西方に伝えられ、教団も拡大した。しかしその後、教団成員を規制する“律”の条項をめぐって対立が起こり、ついに分裂(根本分裂)。厳格な保守派は上座部、柔軟な多数派は大衆部と呼ばれた。
シャカ族出身のガウタマ・シッダールタ(サンスクリット語)、またはゴータマ・シッダータ(パーリ語)がBC624年(欧米説ではBC565年、日本の有力説ではBC463年)ヒマラヤ山麓に近いマガタ王国のルンビニ園で生まれた。
キリスト教が成立しておよそ600年も経ってから、イスラム教ができたのです。イスラム教は、ユダヤ教やキリスト教に似せて造られたのです。創立者マホメットは、アラビア半島中部のメッカに生まれました。
ユダヤ人の先祖をさかのぼれば、アブラハムという徹底して神信仰に生きた人がいました。神は彼の信仰を良しと認めて、子孫を増やし、一つの民族とし、これを祝福しようと約束しました。彼の子イサクにも、彼の孫ヤコブにも同様の祝福を約束しました。