学校法人ノートルダム女学院(和田環理事長)は25日、運営する京都ノートルダム女子大学(中村久美学長、京都市左京区)の2026年以降の学生募集を停止すると発表した。22日開催の理事会で決定した。
発表によると、少子化による18歳人口の減少などにより、近年は入学者数が定員を下回る状況が続いていたという。大学のホームページで公開されている入学者推移によると、2学部6学科で定員計330人に対し、20年度は入学者数が計429人だったものの、21年度以降は定員割れが続き、24年度の入学者数は186人だった。
同大は、「今後は、全ての学生が卒業するまでしっかりとした教育を提供し続けるとともに、充実した学生生活を送ることができるよう、教職員一同軌を一にして万全を期してまいります。就職支援や進路確保についても丁寧に行い、学生の皆さんに不利益とならないよう対応いたします」としている。
なお、同女学院が同じく運営するノートルダム女学院中学高校、ノートルダム学院小学校については、今後も教育活動を継続するとしている。
同大はノートルダム教育修道女会が母体となり、1961年に創立された。「英語のノートルダム」と呼ばれるなど、英語教育に定評があり、カトリック精神を基盤とした国際教育、1990年代初頭からIT環境を備え先進的に取り組んできた情報教育、女子のライフキャリア教育を特色としていた。