カトリックとプロテスタントの違いはどこにあるのか。
教皇制の犯した11の大罪をどう考えるか
- 中世、教皇や聖職者が行った聖職売買・不正蓄財・性的腐敗、性的犯罪・畜妾・贅沢その他の不義
- 免罪符の発行(15世紀に度々)
- 国家権力や領主と結託し、世俗の支配権を左右し、領土支配に狂奔。富と権力を追求した。
- 十字軍を6度にわたって派遣し、武力で他宗徒を排除しようとした。
- 宗教裁判所〔異端審問所〕を1229年来設置し、密告制・非公開で拷問などで苦しめ、処刑した。財産没収までした。
- 教会改革の動きを非道な暴力で圧殺した。〔アルビ派、ヴァルドー派、ロラード派を抑圧し、ヤン・フスやサヴォナローラ、ツィンダルを火刑にした。〕
- マリア崇拝、聖人・聖遺物崇拝など偶像崇拝的行為を認め、教理化した。
- アリストテレスの哲学やプトレマイオス天文学などで誤った神学を立て、ガリレオなどの科学者を不当に抑圧した。
- 教皇無誤謬説を宣言した。
- 教皇はキリストの代理だと詐称した。
- 聖書を民衆から取り上げ、読まさないようにし、翻訳を禁止し、普及を妨げた。
グレゴリウス7世はボヘミヤ人が聖書を読むことを禁止し、インノセント3世はラテン語以外の聖書を禁止し、アルビ派・ヴァルドー派の聖書を焼却、所有者を火刑にし、パウルス3世は聖書翻訳者ツィンダルを火刑にし、パウルス4世は翻訳版聖書の所有を一般的に禁止した。クレメンス11世は聖書を自由に読むことに反対する教書を発した。レオ12世は聖書協会、聖書翻訳を禁止。ピウス8世・グレゴリウス16世・ピウス9世はいずれも聖書協会を非難した。
これら大罪を犯した教皇制の教会がキリスト教だというなら、キリスト教はない方が良い。キリスト教徒であるより、キリストの道を歩む者でありたい。教皇制のローマ・カトリックはキリストの道を踏み外した巨大宗教集団である。
教皇制のカトリックは、巨大な統治組織であり、人間の立ち上げた多くの教理・制度・形式で支えられている。教皇は教会でなく、教会を統御する政治的機関であり、虚構の特権により、神と人の間に介在している。
壮大な堂宇(どうう)があり、荘厳な儀式があり、一糸乱れぬ組織がある。そういうものを好む者はそこに属すればよい。しかし、そこは非聖書的な教理・制度・形式が多く支配する世界で、自由がない、真理がない。
キリストは形式や組織から自由であられた。それにしても、カトリックは、キリストが示された道・生き方とは何とかけ離れた世界であることか。何と大きな過ちを犯してきたことか。
ただし、カトリック教会に属する信徒の中にも、立派な人がおり、逆に、プロテスタント教会に属する信徒の中にも噴飯ものの人がいます。従って、信徒はどこの教会に属しているかによって評価するのではなく、いかに正しくキリストへの信仰に生きているか、いかに清く、いかに希望をもって、愛・喜び・平安のうちに生きているかによって判断すべきでしょう。
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