論説・コラム
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ブーゲンビリアに魅せられて(5)穏やかで勇敢な学生―キリスト教国サモア 福江等
マニラの神学校には、南太平洋の島国サモアからも学生たちが留学してきます。私どもがそこにいた当時は2人のサモアの神学生がいて、2人とも歌が大変上手で、性質は穏やか、体は大柄でした。しかしここぞという時には勇気があります。
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なにゆえキリストの道なのか(159)神は愛の神なのにどうして地獄を造ったのか 正木弥
人間の心情はどうであれ、神は、その聖性に相反する者は受け入れることをしません。神がせっかく「罪の人間をなんとか救ってやろう」との格別の愛に基づき、大きな犠牲を払って設けてくださった福音の道を拒むなら、“聖性”の原則に戻らざるを得ません。
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主は生きておられる(70)ゴスペル練習 平林けい子
新しいゴスペルを教えてもらうたびに、最高齢の私には歌詞の一節一節が心に染み込んで、体全体に広がっていく。イエス様への語り掛け、イエス様への賛美、イエス様への信頼。なんとシンプル、なんとストレート、なんと力強い。
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私にあるもの 穂森幸一(113)
私は鹿児島県姶良市の出身なのですが、ある男性の方とお話をしていたとき、私の出身地の話題になりました。その方は姶良市加治木の性応寺というお寺に特別の思いがあると話されました。その人のお母さんは戦後の混乱期に性応寺の近くを通りかかったとき、産気づかれたそうです。
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コヘレト書を読む(7)「思い悩み」―まず神の国と神の義を― 臼田宣弘
旧約聖書のダビデ、ソロモン、ヒゼキヤ、ヨシヤは、ダビデ王朝の4人の王ですが、私はこの4人を「4大王」と名付けています。主の目に適(かな)う歩みをしつつ、同時に国を発展させた王たちだからです。
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日本宣教論(73)黒人神学 後藤牧人
アメリカ大陸には白人は圧迫者、暴君として上陸し、黒人は奴隷、残酷な待遇の被害者として上陸した。また、先住のインディアンは、絶滅政策の対象であった。この体制を許容し支持したのは、白人の神学である。
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ヘボンと日本語訳聖書誕生の物語(11)横浜アカデミー
横浜に移ることを渋っていたヘボンだったが、新しい目標を与えられた今、横浜行きを申請した。大いに喜んだ神奈川奉行は、谷戸橋のほとりの一等地、39番地を斡旋した。ヘボンは自ら居留地を測定し、自分で設計して住居を作ることにした。暮れも押し詰まった12月29日に家は完成した。
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京大式・聖書ギリシャ語入門(2)ギリシャ文字のアルファベット(前半) 宮川創・福田耕佑
今回は第1回の練習問題の解答から始めます。それからギリシャ文字のアルファベット(前半)について解説し、例題2(ヨハネ1:1)を取り上げます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(54)なかなか見つからない「赦し」を表現する適当な言葉 浜島敏
赦しとは、和解を霊的に伝達する手段です。罪の壁は、人をその創造者から隔ててしまいましたが、神がその御子の死によって表してくださった赦しによって打ち壊されました。しかし、この受けるにはもったいないほどの赦しを表現する適当な言葉は、なかなか見つかりません。
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主キリストのおられる信仰生活 万代栄嗣
このマルコの福音書の最初に、著者マルコがタイトルをつけました。「神の子イエス・キリストの福音のはじめ」。イエス・キリストによって人々が救われ、本当に幸せになる福音が届けられる時代が始まったということです。
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ブーゲンビリアに魅せられて(4)殺害を迫られ苦悩―部族の掟 福江等
すでにお話ししましたように、マニラの神学校にはさまざまな国から留学生たちが集まってきます。今回は、パプアニューギニアから来ていたマイク・トンギアさんをご紹介しましょう。マイクさんは、妻のマリアさんと2人のお子さんを連れてマニラに来ました。
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福音の回復(68)悪との戦い 三谷和司
人は「悪」と戦うというと、「人間にとって有害な諸事象」との戦いを思い浮かべる。無論、それは「悪」との戦いで間違いないが、肝心なのは、一体何がそうした「有害な諸事象」を引き起こさせているかである。その原因こそが「悪」の本丸であって、それと戦わない限り、いつまでたっても「有害な諸事象」はなくならない。
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なにゆえキリストの道なのか(158)鎌倉時代に生きた人は救われないのか 正木弥
神は、すべての人類に自然の良心を与えています。ですから、いつの時代の人も、悪事を行えば良心が咎め、内心でそれを考えると罪を意識します。むろん、その良心に従い、正しく生きようとする人もいます。
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21世紀の神学(4)青山繁晴氏へ一番伝えたかったこと 山崎純二
今回は、私が一番伝えたかったこととして、なぜ多くの熱心なクリスチャンが受け入れているこの教理について青山さんが違和感を感じるのかについて書かせていただき、この感覚の乖離(かいり)を埋めることができればと思います。
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生きる力、赦す力 佐々木満男
その日、齊藤諒君(当時16歳)は、自転車で高校に通学中だった。「あっ」と思った瞬間、自転車ごと乗用車に跳ね飛ばされ、頭から地面に叩きつけられた。そのまま救急車で病院に運ばれる。頸椎を骨折した諒君は、その日から、両手両足が完全に麻痺して常時人工呼吸器の装着を余儀なくされた。
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主は生きておられる(69)息 平林けい子
きょう一日、イエス様への感謝の思いから出る息だけで過ごしたい。その息が、ひとつひとつ開花して、やさしいことば、あたたかいことば、はげましのことば、賛美いっぱいのことばになってほしい。イエス様、深呼吸します。
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温故知神―福音は東方世界へ(105)大秦景教流行中国碑の現代訳と拓本50 川口一彦
<現代訳>高宗皇帝は先祖を引き継ぎ、さらに会堂を築き、広い会堂は中国全土に満ちました。真の教えの景教を宣明し、礼拝は景教指導者によって行われます。人は楽しみと安らぎを受け、物は災難がありません。<解説>高宗皇帝の時代について要略し、景教の働きにより中国は平安であったと記します。
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月桃通信(3)闇は光に勝たない 石原艶子
翁長知事さんが命を懸けて死の直前に撤回を表明され、力尽きて、副知事さんに託されて逝ってしまわれました。最後まで県民との約束を守り、真実を貫かれました(言いたくはありませんが、県民を裏切った前知事と180度違いました)。
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百人一読シーズン2―偉人と聖書の出会いから―(3)インマヌエル・カント 篠原元
8月も残りわずかとなりました。3週間ぶりの百人一読ですが、皆さんはこの夏をどのように過ごしましたか?海に行った方もいるでしょうね。「海は汚れるから、私はプール派なんですよ」という人も多くいるでしょうね。また、「この夏、恋人ができました~!』という方もいるかもしれませんね!
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FINE ROAD(82)ポーランドの教会堂を訪ねて(5)シュチヤュルフカの木造教会とザコパネの町 西村晴道
ザコパネはポーランドの最南部、スロヴァキアとの国境地帯にある町。行く手に白い雪を頂いた高い山々が見えてきた。どこまでも緑の平地ばかりのポーランドには珍しい風景だ。タトリ山脈といい、2千メートル級の山が連なり、山の向こうはスロヴァキア領。ポーランドで一番高い山は2499メートル。
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日本のカフェ文化と信仰・伝道 佐々木満男
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21世紀の神学(25)AIの大災厄リスクと聖書が教える確かな「錨」 山崎純二
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カンタベリー大主教が正式に辞任 英国国教会、全世界聖公会のトップ
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聖書に無関心な若者に向き合う教会ユース教師の物語 映画「笛を吹け」が日本語字幕化