神はなぜ悪人をこの世ですぐに罰しないのか。
悪人であっても後に悔い改めて立ち直ることがあるから、それを求めておられる、待っておられるのです。時に、警告して反省を迫る場合とか、あまりにひどくて他の人々への見せしめにする場合にはこの世で罰することもありますが、そうした場合を除いて、人生の終わりの時まで罰することはされません。人生の終わりまできちんと見届けて、最後の審判の時に罰すべきを誤りなく罰し、賞すべきは的確に褒め、報いてくださるのです。
このなさり方を見て「神は悪事を見ていないんだ」とか「神が罰することなぞないんだ」とか「神なんかいないんだ」と誤解して神を舐めてしまう人も大勢います。しかし、神には“時”があるのです。その“時”が来れば必ず罰することを忘れてはなりません。
主は・・・罰すべき者は必ず罰して報いる者。(出34:6、7)
主は怒るのにおそく、力強い。主は決して罰せずにおくことはしない方。(ナホム1:3)
「聖なる、真実な主よ。いつまでさばきを行わず、地に住む者に私たち(殺された人々)の血の復讐をなさらないのですか。」すると、彼らのひとりひとりに白い衣が与えられた。そして彼らは、「・・・人々の数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいなさい」と言い渡された。(黙6:10、11)
死者たちは今、しばらく休んでいる時です。神が復讐される時まで待っているのです。そして、神は公義の神です。正義をなおざりにされることはありません。例えてみれば、大きな石臼のようなものです。回り始めるまでには少し時間がかかるが、回り出したら、その下にある穀粒を確実につぶしてゆくのです。悪人だと思う者、罪を犯した者は、今のうちに悔い改めて、キリストによる罪の赦(ゆる)しを得ておくべきです。
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