臼田宣弘
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コヘレト書を読む(26)「町を救った賢者」―しかし報いはない― 臼田宣弘
今日の聖書学では、イスラエルはコヘレトの時代、プトレマイオス王朝に支配されていたとされています。プトレマイオス王朝は、アレクサンダー大王の死後、彼が征服した地域が分裂してできた国の一つです。そのことは、旧約聖書のダニエル書に記されています。
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コヘレト書を読む(25)「運と不運」―そういうこともある― 臼田宣弘
スポーツの世界では、時に強い選手やチームが試合に勝てないことがあります。あるいはまったく逆に、無名の選手やチームが勝ち上がっていくこともあるわけです。強い選手やチームが、必ずしもいつも勝てるわけではないのです。
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【書評】『パウロの弁護人』 世界的な新約学者が描く初代教会をめぐる思想小説 臼田宣弘
著者のゲルト・タイセンは、1943年生まれの現代の新約聖書学を代表するドイツ出身の世界的な神学者です。私がタイセンの著作を初めて読んだのは、神学校の最終学年で、読んだのは前年に日本語訳が出版された『パウロ神学の心理学的側面』でした。
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コヘレト書を読む(24)「さあ喜んであなたのパンを」―陰府には何もない― 臼田宣弘
本コラムの第15回でお示ししましたが、ミドラシュ(ユダヤ教の聖書解釈の一つ)によれば、コヘレト書は3つに区分けがなされます。この区分けに基づくならば、今回から第3部に入ります。
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コヘレト書を読む(23)「神の手の中にある人生」―死は免れられないものだが― 臼田宣弘
ここは、今までに何度かお伝えしている修辞法の一つ、インクルージオ(囲い込み)で書かれているものとして読みたいと思います。コヘレトがインクルージオを意図していたとは言い切れませんが、その構造で読むと、少なくとも理解がしやすくなると思います。
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コヘレト書を読む(22)「神を畏れる」―太陽の下の世界がどうあっても― 臼田宣弘
このコラムも22回になりました。私自身もいろいろ学ばせていただいていますが、同時に無力感に陥ることもあります。ここ数年、コヘレトについてかなりの学びをして知識を得たつもりでしたが、それは取るに足らないものであると感じることがあるからです。
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コヘレト書を読む(21)「王の言葉を守れ」―申命記で伝えられている王の在り方から― 臼田宣弘
ここでは「王の言葉を守れ」(2節)と言われています。「神の言葉を守れ」であれば信仰者として素直に受け入れられると思いますが、人間である王の言葉を守れというのは、受け入れがたいのではないかと思うのです。
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コヘレト書を読む(20)「見いだしたこと」―コヘレトは女性蔑視者か― 臼田宣弘
コヘレトにとって、「知恵」とは何であったのでしょうか。彼にとってそれはどういう存在であり、どのような位置付けがなされていたのでしょうか。正直申し上げますと、私はまだこのことをしっかりと整理できていません。
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コヘレト書を読む(19)「罪を犯さない人はいない」―十字架への道を覚えて― 臼田宣弘
現在の私には、コヘレトとオルフェウス教の関係を皆様にお伝えする力はありません。しかし、コヘレトはオルフェウス教のようなギリシア思想に対して、防波堤を張っていたのではないか、とも思えるのです。
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コヘレト書を読む(18)「神の業を受け入れよ」―黙示思想の否定なのか― 臼田宣弘
今回は「財産を伴う知恵は幸せ(トーブ)である」と、10節までとは違い比較級ではない形で、しかしやはり「良いこと」「幸福」「満足」などと訳される「トーブ」から書き出されています。
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コヘレト書を読む(17)「今が大切」―昔の方がよかったのはなぜかと言うな― 臼田宣弘
前回は、7章1~10節にあります7つの比較級のトーブ(טוֹב)のうち、前半の4つについてお伝えしました(トーブは「良いこと」「幸福」「満足」「まさる」などに翻訳されます)。今回は後半の3つについてお伝えします。
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コヘレト書を読む(16)「より良いことは何か」―名声は香油にまさる― 臼田宣弘
前回お伝えしましたように、ミドラシュの解釈によれば、7章1節~9章6節がコヘレト書の第2部であり、今回からその第2部が始まります。第1部の冒頭である1章の本文の書き出しと比べると、随分改まった感じがします。
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コヘレト書を読む(15)「人生の貴さ」―存在したものにはすべて名前が― 臼田宣弘
西村俊昭著『「コーヘレトの言葉」注解』によりますと、「ミドラシュの版に、7章は『第2部』の表題を持つ。9・6の後に『第2部は終わり』の註がある。9・7の前に『第3部』の表題が挿入されている」(357ページ)とあります。
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コヘレト書を読む(14)「不幸と幸福」―分を受け取って生きる― 臼田宣弘
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。新年といえば、私は新年に歌う讃美歌の368番(讃美歌21)が大好きです。特にその4節が好きです。
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コヘレト書を読む(13)「神殿祭儀」―神を畏れつつ― 臼田宣弘
私は今まで、「コヘレトが『太陽の下の空しさ』の外側に見ていることは3つあります」と書いてきました。コヘレト書の中でその根拠と考えているのは、9章7~9節です。そこには次のようにあります。
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コヘレト書を読む(12)「王」―平和の君― 臼田宣弘
教会暦では、12月2日からアドベントに入りました。信仰上とても大切な季節であることは言うまでもありませんが、街にイルミネーションがともされるなど、気持ちの上でもワクワクする季節に、今年もまたなったのだなあと思わされます。
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コヘレト書を読む(11)「他者と共に生きる」―助け合いながら― 臼田宣弘
「空しい、空しい」と繰り返すコヘレトが、その空しさの外側のこととして見ていることは3つあると、私は考えています。今回お伝えする箇所には、第2のことが記されています。
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コヘレト書を読む(10)「生の楽しみ」―ふさわしい分― 臼田宣弘
牧会する教会で10月27日(土)に行われたバザーに集中するため、コラムを1回お休みさせていただきました。この間、コヘレトの学びからは少し遠ざかっていましたが、前回お話させていただいたことで、一つ見いだしたことがありました。
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コヘレト書を読む(9)「4つの時」―点的な時・時間・無限・神の永遠― 臼田宣弘
前回、「食べて飲むことを神様からのプレゼントとして受け取る」ということを、コヘレトが最も大切にしていると書かせていただきました。今回は、大切にしているそのことを、コヘレトが「時」という観点で展開させていることをお伝えしたいと思います。
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コヘレト書を読む(8)「神様からのプレゼント」―食べることと飲むこと― 臼田宣弘
今回は新共同訳以外に、個人的に好んでいる翻訳聖書(西村訳は注解書)を4点掲載させていただきました。まずは翻訳の比較ですが、24節の冒頭は、新共同訳と関根訳が「飲み食い」としていますが、その他は「食べたり飲んだり」となっています。
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