
社会医療法人葦の会オリブ山病院(沖縄県那覇市)では、2019年の第1回、2022年の第2回に引き続き、内外から各分野の専門家(医師、看護師、牧師、チャプレン、病院経営者)を招き、CPE(臨床牧会教育)を2週間の集中講座として開催する。期間は、2025年6月30日(月)から7月11日(金)まで、月曜日から金曜日の10日間。部分参加も可能。
病床伝道、医療宣教、チャプレン(病院牧師)の働きに関心のある人の参加を募っている。地域教会の牧師による病床訪問にとっても、非常に有益な学びとなっている。また、日本には200ものキリスト教主義を標榜する医療機関があり、そのうち約60は病院という入院機関としての機能を担っている。さらに、介護施設、福祉施設を加えると、その数は数百にも上り、キリスト教主義の施設としてスピリチュアルケアの実践が求められている。
米国では、人に病や障害のある状況では、特にスピリチュアルケアの必要性が高まるという認識が一般的であり、キリスト教主義を掲げていなくともチャプレンを置いている病院が多い。たとえ公立病院であっても、チャプレンによるスピリチュアルケアを受け入れている。そのような働きのためにはCPE(Clinical Pastoral Education、臨床牧会教育)という専門的な学びが必須となっており、神学校での専攻、また卒業後の研修が用意されている。
これまで2回のCPEが開催されてきたが、さらなる必要と広範囲な学びに応えるため、全人医療教育研究所(顧問:柏木哲夫、所長:田頭真一)の共催を得て、韓国全州市プレスビテリアンメディカルセンター・イエス病院の緩和部長で、牧師、宣教師でもあるイ・デヨン博士の講義も行われる。
講義概要は、次の通り(午前のセッションは9時から12時、午後のセッションは、断りのない限り1時から3時半)。
6月30日(月・午後)
田頭真一(オリブ山病院理事長)「医療における信仰の具現化 イエス様のスピリチュアルケア、イエス様の居ないスピリチュアルケア」
7月1日(火・午前)
具志堅正都(チャプレン)、宮里勝子(精神保健福祉士)「オリブ山病院での癒やしと伝道の実践」
7月1日(火・午後)7月2日(水・午前)Zoom
濵本京子(淀川キリスト教病院チャプレン)「医療チームの一員としてのチャプレンの働き」
7月2日(水・午後)7月3日(木・午前)
福田峰子(淀川キリスト教病院副院長、看護部長)「信仰に基づく看護マネジメント 人材教育育成」
7月3日(木・午後1時、6時 創立記念講演会第1弾)
山中正雄(日本アライアンス教団千葉キリスト教会牧師、精神科医)「精神科医療と信仰 癒やしと救いの実践」
7月4日(金・午前9時半、午後1時40分から4時10分)
イ・デヨン(韓国全州市プレスビテリアンメディカルセンター・イエス病院外科医、牧師、宣教師)「信仰と医療の統合」
7月7日(月・午前)
渡口めぐみ(訪問看護師長)「オリブ山病院での癒やしと伝道の実践 事例紹介」
7月7日(月・午後)
松本ノリス(アドベンチストメディカルセンター院長、内科医、ホスピス医)「教会と信仰と病院運営」
7月8日(火・午前午後)
鍋谷まこと(淀川キリスト教病院統括副院長、小児科医)「医療のこころ」
7月9日(水・午前)
中田裕文(アドベンチストメディカルセンター副院長)「信仰と医療マネジメント、教会との協働」
7月9日(水・午後3時から4時半 CPEセッション、6時から7時半 理念講演会第2弾)
ダビデ前田牧師夫妻(TLEA横須賀教会)「信仰と癒やし 統合失調症からの癒やしと解放」
7月10日(木・午前午後)
北村愼二(淀川キリスト教病院事務局長)「信仰に基づく経営マネジメント 人材マネジメント」
7月11日(金・午前)
糸数盛夫(株式会社みくに社長、バルナバハウス牧師)「うちなーんちゅエンディングノート」
<問い合わせ先>オリブ山病院伝道連携室
電話:098・886・1150(ダイレクトイン、内線492または493)
メール:[email protected]
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