書籍
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これ一冊で正教の基礎が分かる必携書 クリメント北原史門著『正教会の祭と暦』
日本ハリストス正教会教団の東京復活大聖堂教会(東京都千代田区、通称ニコライ堂)で司祭を務める著者による新刊本。出版社は、「正教の司祭が十二大祭をはじめ主な宗教行事とその背景を分かりやすく解説。これ一冊で正教の基礎が分かる必携書」と説明している。
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矢澤俊彦著『人間復活へ―今、どうしても考えたいこと―』 借り物でない、定点観測への応答・その2 宮村武夫
前回の応答が総論的なものであるとすれば、今回は各論としての応答をしたいのです。各論の対象として焦点を合わせるのは、前回紹介した本書の全体像の第6部「鶴岡のキリスト教」、しかもそのうちの3項目だけに限ります。
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矢澤俊彦著『人間復活へ―今、どうしても考えたいこと―』 借り物でない、定点観測への応答 宮村武夫
この一冊の書を二重の意味で著者・矢澤先生から受け取ったと理解しています。第一は、貴重な寄稿、―それも3回も掲載することができた―その内容の背景を詳しく知ることができる資料としてです。
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『ギリシャ語の響き』 聖書の実例に聞く、生き生きとした具体的定義の数々 宮村武夫
とてもしゃれた感じの書名です。「ギリシャ語」という普通とっつきにくい感じを与える言葉が「響き」と結ばれていて、本のほうから躊躇(ちゅうちょ)する読者へ近づいてくる印象を受けます。
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『「紙上の教会」と日本近代』(3)大学と教会から離れ、オルタナティブなメディアを作った内村鑑三
内村鑑三の明石訪問100年を記念して、10月17日には兵庫県明石市で、赤江氏と岩野祐介氏(関西学院大学神学部准教授)による講演会が行われた。赤江氏に、『「紙上の教会」と日本近代――無教会キリスト教の歴史社会学』について話を伺った。
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『「紙上の教会」と日本近代』(2)矢内原忠雄の信仰とナショナリズム 現代に託された内村鑑三の遺言
東京帝国大学教授の矢内原忠雄(1893~1961)は、1937年、いわゆる「矢内原事件」で大学を辞し、専業の伝道者となる。矢内原は『中央公論』誌上で「国際正義」と「国際平和」を訴え、さらに日中戦争を遂行する国家を激しく批判したために、大学を追われる。
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『「紙上の教会」と日本近代』(1)メディアとナショナリズムから捉え直した内村鑑三と無教会
内村鑑三というと、堅固な信仰者にして思想家というイメージが強いのではないだろうか。『「紙上の教会」と日本近代:無教会キリスト教の歴史社会学』は、歴史社会学の視点からメディアとナショナリズムという切り口で、内村と無教会の捉え直しを図っている。
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リック・ウォレン牧師のベストセラー『人生を導く5つの目的』 2章追加の改訂版が日本語で発売
米サドルバック教会のリック・ウォレン牧師の世界的ベストセラー『人生を導く5つの目的』(原題:The Purpose Driven Life)の日本語の増補改訂版が発売された。2章が新たに追加され、本のサイズも一回り小さくして持ち運びやすくなった。
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アダムとイブは実在したのか? 『Who Was Adam?』著者インタビュー
ファゼイル・ラナ氏とヒュー・ロス氏による『Who Was Adam?(アダムとは誰か?)』の出版から10年。その第2版が今夏、出版された。第2版では、人類の起源に関する新しい科学的証拠が13章にわたって記されている。
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【書評】『被爆マリアの祈り』 漫画で読む3人の被爆証言
長崎の漫画家・西岡由香の最新作『被爆マリアの祈り』が7月、長崎文献社より刊行された。被爆を体験した3人の証言を漫画という親しみやすいメディアを使って紹介し、「原爆は人間に何をしたのか」ということを浮き彫りにする。
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『宗教の社会貢献を問い直す』(1)キリスト教の釜ヶ崎ホームレス支援の現場調査から見えたものとは?
日本の多くのキリスト教会では、路上生活者や生活困窮者への炊き出しなどの支援活動を行っている。しかし、その活動が社会の中でどう機能し、支援されている人々は何を感じているのか? それが考察されることはほとんどない。
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【書評】千住真理子著『ヴァイオリニストは音になる』 クリスチャンに問われる神の存在と人生の意味
1975年に12歳でプロデビューしたバイオリニスト千住真理子さんが、今年デビュー40周年を迎えることを記念して、7月、エッセイ『ヴァイオリニストは音になる』を時事通信出版局(東京都中央区)から出版した。
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ビリー・グラハム牧師、9月末に新刊『Where I Am』出版
世界的なキリスト教伝道者ビリー・グラハム牧師(96)が、新刊『Where I Am: Heaven, Eternity, and Our Life Beyond(私のいるところ―天国、永遠、私たちの来世)』を出版する。
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戦争とキリスト教を読む(2)戦場の聖職者、キリスト者軍人・自衛官の信仰から「戦争のリアル」を考える 『戦場の宗教、軍人の信仰』
著者の石川明人氏(桃山学院大学准教授)にお会いしたとき、戦争と宗教に興味を持ったきっかけをこう語っていた。「宗教にしろ、哲学にしろ、極限状況でこそ立ち現れてくるものがある。それが戦争だと思うんです」
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戦争とキリスト教を読む(1):キリスト者山本七平が地獄の戦場で見た「平和ならしむる者」 『静かなる細き声』を読む
山本七平は多くの日本人論の著作を出した評論家として知られている。一方、そのキリスト教信仰についてはあまり語られることはない。それが最も率直につづられているのが、『静かなる細き声』だ。生い立ちや信仰、地獄の戦場で見たものがつづられている。
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キリスト教英語の専門家が執筆 アルクからCD付き新刊『英語でハッとする聖書の話』
聖書の中でも特に有名な18編のストーリーをやさしい英語で読むことで、英語力と教養を身に付けることができる『英語でハッとする聖書の話』が今月、英語・言語学習の総合会社であるアルクから刊行された。著者は、キリスト教英語の専門家、石黒マリーローズ氏。
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苦難の中でも喜びを保つ秘訣とは? ヨイド純福音教会イ・ヨンフン牧師が初の日本語書籍『まことの喜び』刊行
信徒数85万人の世界最大の教会、汝矣島(ヨイド)純福音教会2代目担当牧師で、韓国基督教総連合会(CCK)代表会長などを務める李永勲(イ・ヨンフン)牧師による待望の日本語書籍第一弾、『まことの喜び』がイーグレープから刊行された。
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創世記からイエスの生涯、黙示録まで! レゴブロックで再現した聖書の世界『THE BRICK BIBLE』
レゴブロックといえば、子どもの頃に誰もが一度は手に取って遊んだことがあるはず。そのレゴを使って聖書の世界を再現した写真集が、2013年に発売された『THE BRICK BIBLE(ブリック・バイブル)』だ。
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【書評】漫画『かごめかごめ』 全編フルカラーで魅せる修道女の愛の賛歌
池辺葵の『かごめかごめ』(秋田書店)は全編フルカラーで描かれた、修道院を舞台にした漫画作品。昨年9月に発行されて以来、文芸雑誌『ダ・ヴィンチ』で「誰が読んでも心にひびく高クオリティー作品」として紹介されるなどし、話題となっている。
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N・T・ライト著のキリスト教入門書『クリスチャンであるとは』発売
英国国教会の元ダラム大聖堂主教である新約聖書学者のN・T・ライト教授(セントアンドリュース大学)によるキリスト教入門書『Simply Christian』の日本語訳『クリスチャンであるとは』が、キリスト教出版社の「あめんどう」(東京都千代田区)から5月に発売された。
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