クリスチャントゥデイは2023年、ニュースやコラム、寄稿など、合わせて約1300本の記事を配信しました。その中から、アクセス数に基づいたトップ10ニュース(国際編)を発表します。(国内編はこちら)
【10位】拘束されたハマス戦闘員らが証言、少女の遺体を犯す許可 人質獲得者には高額報奨金
イスラエルに対する10月の大規模奇襲攻撃後に拘束されたイスラム組織「ハマス」の戦闘員らが、取り調べの中で皆殺しを命じられたと告白し、ある戦闘員は、少女の遺体を犯す許可を与えられていたなどと話していることを、イスラエルの新聞が報じました。ハマスの奇襲攻撃により、イスラエルでは約1200人が殺害され、240人以上が人質にされるなど、建国以来最悪の被害を受けました。一方、イスラエルによる報復攻撃により、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区でも犠牲者が増大。その中で、同地区唯一のキリスト教病医院で爆発があり、多数の死傷者が出ました。また、同地区唯一のカトリック教会では、女性2人がイスラエル軍のスナイパーに撃たれ死亡。同地区のYMCAの建物も攻撃を受け、6人が死亡するなどしています。
【9位】元ゲイのクリスチャン、同性愛者としての生き方やめた経験語り起訴される
同性愛者としての生き方をやめた自身の経験を語ったことで起訴された元ゲイのクリスチャン男性の公判が6月、地中海の島国マルタで始まりました。男性は昨年4月、現地メディアのインタビューで、同性に引かれる自身の望まない性的指向を克服し、キリスト教を受け入れたことについて話しました。しかしその後、同性愛者の性的指向の矯正を目的とする「転向療法」の実践について議論したことが問題とされるようになり、起訴にまで至りました。欧州連合(EU)では、2016年から転向療法が禁止されています。
【8位】最新のキリスト教迫害国ランキング発表 「この30年で最悪の水準」
国際的なキリスト教迫害監視団体「オープンドアーズ」による最新版の「ワールド・ウォッチ・リスト」が1月に発表され、北朝鮮がキリスト教徒に対する世界最悪の迫害国となりました。同リストは、キリスト教徒が受けている迫害や差別の深刻さに基づいて世界の国々をランク付けしているもので、1993年から毎年発表されています。今年は、北朝鮮に続いて、ソマリア、イエメン、エリトリア、リビア、ナイジェリア、パキスタン、イラン、アフガニスタン、スーダンが、ワースト10となりました。オープンドアーズは、キリスト教徒に対する迫害が「この30年間で最悪の水準にある」と警告しています。
イスラエルのキリスト教人口がわずかに増加しており、その多くをアラブ系住民が占めていることが、イスラエル中央統計局(CBS)の昨年12月の発表で明らかになりました。それによると、同国に居住するキリスト教徒は推計18万2千人で、2021年を通して2%増加し、総人口の1・9%を占めるようになりました。また、そのうち75・8%はアラブ系で、同国に居住するアラブ系住民の6・9%を占める結果となりました。
【6位】教皇フランシスコ、同性愛は「罪」だが「犯罪」ではないと発言
ローマ教皇フランシスコは1月、AP通信との単独インタビューに応じ、同性愛は「罪」だが「犯罪」ではないとし、各国は同性愛行為を違法とすべきではないとの見解を述べました。一方、12月にはカトリック教会の司祭が同性カップルを祝福することを許可する宣言を承認。ただし、同性カップルの祝福は、結婚やそれに類似したものとみなされるべきではないとし、結婚は一組の男女間のものだとする教理に反したり、それに混乱を生じさせたりする可能性のある儀式や祈りは許されないとしました。
米キリスト教世論調査機関「ライフウェイリサーチ」が4月に発表した最新の調査結果によると、十分の一献金(収入の10%を献金すること)を聖書の教えと信じるか否かは、信者の年齢や所属する教派によって異なることが明らかになりました。調査は、全米のプロテスタント教会に通う1002人を対象として、2022年9月19~29日に、事前に募集した回答者に対してオンラインで実施されました。
【4位】リック・ウォレン牧師、「女性牧師」容認に至る根拠となった3つの聖書箇所を語る
2021年に40年余りの歴史で初めて女性3人に按手(あんしゅ)礼を授け、牧師とした米サドルバック教会のリック・ウォレン牧師は3月、所属する米最大のプロテスタント教団である南部バプテスト連盟(SBC)内部から批判の声が上がる中、自身が女性牧師容認に至る根拠となった3つの聖書箇所について話しました。SBCは女性牧師を認めておらず、SBCの執行委員会は2月、サドルバック教会など5教会と友好関係を断絶することを決めていました。
この決定について、サドルバック教会は6月に開かれたSBCの総会で異議申し立てをしましたが、9割近い賛成で除名が決議されました。さらにこの総会では、女性が「いかなる種類の牧師」としても奉仕することを禁止する教憲修正案を圧倒的多数で承認。来年の総会でも承認されれば、正式に教憲が修正される状況にまでなりました。一方、この動きに対しては、SBC内部の黒人教会組織からは異議が出ています。
【3位】韓国カルト「摂理」教祖の性犯罪巡り警察・検察が合同家宅捜索、捜査員200人余り投入
韓国の警察と検察が3月、同国発祥のキリスト教の異端でカルトとされる「摂理」(キリスト教福音宣教会=JMS、CGM)の教祖・鄭明析(チョン・ミョンソク)氏による性犯罪事件で、捜査員200人余りを投入する強制捜査を行いました。鄭氏は、2001年から06年にかけて、当時20代の韓国人女性信者4人に性的暴行を加えたとして、強姦(ごうかん)致傷罪などで懲役10年を宣告され、服役後18年に出所していました。しかし出所後も、摂理の本部「月明洞(ウォルミョンドン)」の修練院などで、20~30代の外国人女性信者らに性的暴行を加えたとして、準強姦罪などで起訴され、現在裁判が行われています。
【2位】映画「パッション」続編、今春にも撮影開始 十字架の受難から復活までの3日間描く
イエス・キリストの受難を写実的に描き、大ヒットを記録した映画「パッション」(2004年)の続編「レザレクション」(仮題、原題:The Passion of the Christ: Resurrection)の撮影が今春にも始まると、映画情報サイト「ワールド・オブ・リール」が1月に伝えました。イエスが十字架で磔刑(たっけい)に処せられてから復活するまでの3日間を中心に描く作品になるとされています。米映画情報データーベース「IMDb」によると、「レザレクション」は「チャプター1」が2025年に公開予定とされています。
【1位】「聖霊の純粋な働き」 米アズベリー大学でリバイバル チャペルアワーから自然発生
米ケンタッキー州ウィルモアにあるキリスト教主義のアズベリー大学で2月、学生や教職員たちが2週間以上にわたってノンストップで礼拝や祈りをささげる動きが起き、リバイバルとして世界的な注目を集めました。同大のヒューズ記念講堂で2月8日に行われた定例の礼拝(チャペルアワー)から自然発生したもので、同大がホスト役となって開催された「大学祈祷日」の2月23日まで続きました。この動きは、他大学や教会、宣教団体にも波及しました。同大の学生40人以上にインタビューする現地調査をした牧師は、「学生たちが学外の人たちに知ってほしいと考えている4つの事柄」をまとめて発表しました。同大ではその後、リバイバルの体験を伝えるチームを組織し、グループまたは二人一組で地域の教会を訪れ、自らの体験を証しする活動を行っています。