ところざきりょうこ
1978年生まれ。千葉県在住。2013年、日本ホーリネス教団の教会において信仰を持つ。2018年4月1日イースターに、東埼玉バプテスト教会において、木田浩靖牧師のもとでバプテスマを受ける。結婚を機に、千葉県に移住し、日本バプテスト連盟花野井バプテスト教会に通っている。※旧姓さとうから、結婚後の姓ところざきに変更いたしました。
1978年生まれ。千葉県在住。2013年、日本ホーリネス教団の教会において信仰を持つ。2018年4月1日イースターに、東埼玉バプテスト教会において、木田浩靖牧師のもとでバプテスマを受ける。結婚を機に、千葉県に移住し、日本バプテスト連盟花野井バプテスト教会に通っている。※旧姓さとうから、結婚後の姓ところざきに変更いたしました。
おばあちゃんの容態があまり良くなかったために泊まり込んでいた実家から、明日には帰ることになりました。おばあちゃんの容態が、ずいぶん安定したのです。今日は、午前中には恩師のもとでの学び会に参加して、午後はおばあちゃんにお話を作って…
「おばあちゃんの血圧が下がっている」。そう連絡を受けて、夫と共に、早朝に家を出ました。九州では台風14号が猛威を振るっておりました。関東のこちらの空まで重々しいくすんだ雲が覆っており、生温かい風が吹いていました。
34歳の頃でしょうか。とある街の教会で、信徒の方たちが高らかに、私にこの歌を歌ってくれたことがありました。「君は愛されるために生まれた。君の人生は愛で満ちている・・・」
「私は・・・」。今まで、私が書いてきた物語の書き方は、たいていそうでありました。「私は」または「僕は」というように、主人公のまなざしで書くことを好んできました。
空一面の星くずを見上げて、主の言葉を信じた父祖アブラハムは、なんと孤独であったことでしょう。土煙が立ち上る深い夜に、蜜のように甘い草木の香りが漂う中で、ひらけた空の下にたたずんで、今では見ることのできないほどに輝いた星くずを見上げた…
小菊時計の夢の中に私はたびたび誘われてまいりました。真夜中の都会をわが物顔で闊歩(かっぽ)していたころ、私は自分を花に例えるならば、花弁の大きく開いた華やかなグラジオラスではないかと、おこがましくも思ってきました。
今日は主日、礼拝の朝を迎えました。私は顔を丁寧に洗い、昨日から決めていたワンピースに袖を通し、1週間の中でも際立って身なりを整えて礼拝に向かいます。父も母も一緒です。礼拝堂に入ると、もうオルガンの調べが響いており、皆黙想の姿勢を…
今日も夜勤の仕事が終わり、早番の職員に申し送りをして帰るところでありました。私は引き止められ、「コーヒーでも飲んでゆきなよ」と早番さんが私のためにコーヒーマシンでコーヒーを入れてくれました。
「わたしは、ねたむ神である」(出エジプト20:5)。主はそのように、ねたむほどに人を愛しておられるといいます。ねたむ、なんて少しかわいらしいですが、そのねたみはかわいらしいに程遠く、恐ろしいものでありました。
私は、今日も子として神に訓練されていることでしょう。そしてあの頃もまた、そのようであったことでしょう。私は小学校5年生の時に信仰告白をしましたが、その後神様の家から遠く離れていきました。
最後の晩餐といわれている、過ぎ越しの祭りの食事のあと、主イエスは弟子たちのためにとりなしの祈りをささげてくださいました。私たちはみことばによって守られ、この世と切り分けられた寄留者です。
介護職の夜勤の専属として働いてつらいところとは、体内時計がくるってしまい、‘いつだって眠い’ ということでしょうか。しかし今の私には、この四六時中襲ってくる睡魔こそ、神様の与えられる癒やしのようでありました。
滝のような雨の降る、通り雨の嵐の中を車で走っておりました。前を走る車の車輪が水しぶきを上げて、フロントガラスが真っ白に煙ります。視界はほとんど遮られ、車のライトだけが頼りでした。
空一面の星くずを見上げて、主の言葉を信じた父祖アブラハムは、なんと孤独であったことでしょう。土煙が立ち上る深い夜に、蜜のように甘い草木の香りが漂う中で、ひらけた空の下にたたずんで、今では見ることのできないほどに輝いた星くずを見上げた…
披露宴会場の新郎新婦の座る席 ‘高砂’ に、夫となる人、彼と共に座っていました。私は夢まぼろしを見るように、タキシードに身を包んだ彼と、目の前の幾つものテーブルで料理を楽しむ人たちを見渡しました。
礼拝のある日曜の夜は、疲れもひとしおでありました。教会にはさまざまな奉仕がありましたが、私にできる唯一の、そして最も尊いと信じている奉仕は、礼拝に参加することだけでした。
今週も主の日がやってまいりました。私たちにとっては大わらわの礼拝の日。いつものように寝間着でだらだらと過ごすわけにはいかないのです。1週間で唯一、朝から顔を洗って髪を編み、きちんとした洋服に着替え、朝から大忙しなのですから。
朝、まだ暗いうちに起きて、台所の豆明かりの下で神様に祈りをささげていました。窓の外に目をやると、農家が多く見晴らしのいい一帯に、うっすらとオレンジ色の朝日の光が滲み始めておりました。
夫が仕事に出ている早朝から、帰ってくるまで、私は多くの時間をベッドに横たわって過ごしています。体が重くて力が行き渡らないのです。時折、だるい体を引きずって、冷蔵庫のお茶を飲み、お腹がすけばインスタントの食事をお腹に入れます。
朝食の支度を整えて、夫が起きてくるまでの間、花嫁道具として持ってきた古びたエレクトーンを弾いていました。AmとFの4連符を交互に弾いていると、いつしか作った歌がよみがえってくるようでした。