米カリフォルニア州南部ロサンゼルス近郊を襲った大規模な山火事により、複数の教会とキリスト教学校も被害を受けた。
150平方キロメートル以上の広範囲にわたって猛威を振るうこの山火事では、14日までに少なくとも24人が死亡、23人が行方不明になっており、1万3千棟以上の建物が焼失などの被害に遭った。被害の拡大は乾燥と強風によるとされ、パサデナ、カラバサス、マリブ、ロサンゼルスなどの都市に一部避難命令が出され、避難対象者は一時30万人以上に上った。
ロサンゼルス北部に位置するアルタデナのアルタデナ・コミュニティー教会(英語)は、この山火事により全焼し、教会員の多くも自宅を失った。同教会管理者のパティ・ジュディさんは教会のフェイスブック(英語)に次のように投稿した。
「祈りと助けの手をもって、私たちに連絡をしてくださった皆さんに感謝します。私たちは、今後進むべき道を見つけるために再び集まるでしょう。それまでは、この悲劇をそれぞれが、協力する思いを抱いて乗り越えていくために、私たちはしばらく沈黙するかもしれません」
同じくアルタデナの聖マルコ聖公会(英語)も、炎に包まれ失われた。同教会のキャリー・グラインドン牧師はフェイスブック(英語)に、教会の建物が失われたことを確認したと投稿し、次のように述べた。
「敷地内の他の被害の程度はまだ分かりませんが、近隣の多くの建物も燃えています。また、数人の教会員から、(火災により)自宅がなくなってしまったという知らせを受けました」
「私たちはこの壊滅的な損失に直面したことで、これからの日々において互いを必要とすることでしょう。私は皆さんのためにここにいます。そして私は、私たちのコミュニティーが団結し、この先何があっても互いに愛し合い、支え合うことを知っています」
同教会には、同じく聖公会系の聖マルコ学校(英語)が隣接していたが、同校もこの山火事で全焼した。
アルメニアの国営通信であるアルメンプレス(英語)によると、アルタデナではこのほか、サハグメスロブ・アルメニアン・クリスチャン・スクール(英語)も全焼した。
米国の大衆伝道者で、カリフォルニア州南部を拠点とするメガチャーチ「ハーベスト・クリスチャン・フェローシップ」の主任牧師を務めるグレッグ・ローリー牧師は、同教会が山火事の被害を受けた人々のために救援活動(英語)を展開しているとし、自身のX(旧ツイッター)への投稿(英語)で、協力を呼びかけた。
「私たちは、この災害によって多くのものを失った人々のために、できる限りのことをしたいと思っています。ですから、私たちは救援団体と協力し、医療に資金を提供し、聖書的なリソースを配布し、この必要な時に霊的な支援を提供しています」
米国の救世軍(英語)は、避難所などに食料を届ける支援活動を展開しており、祈りと協力を呼びかけている。
「カリフォルニア州の山火事の被害に遭われた方々、またそれに対応する方々のために、私たちと一緒に祈ってください」
山火事の被害に遭った教会やキリスト教学校は、再建のための寄付を呼びかけている。詳しくは、それぞれのホームページを。