西村晴道
1948年、靜岡県生まれ。一級建築士。法政大学工学部建築学科卒。住友建設株式会社入社・退職し、米ソービック建築設計事務所短期留学を経て、84年に西村建築設計事務所開設。ルーテル学院大学第10回リード賞(キリスト教芸術分野)受賞。日本福音ルーテル教会員。著書に『FINE ROAD―世界のモダンな教会堂をたずねて』。
1948年、靜岡県生まれ。一級建築士。法政大学工学部建築学科卒。住友建設株式会社入社・退職し、米ソービック建築設計事務所短期留学を経て、84年に西村建築設計事務所開設。ルーテル学院大学第10回リード賞(キリスト教芸術分野)受賞。日本福音ルーテル教会員。著書に『FINE ROAD―世界のモダンな教会堂をたずねて』。
スウェーデンでは、初めての火葬を前提とした葬祭場と墓地。ストックホルム中央駅から電車で15分、スコーグスシュルコゴーデン(森の墓地)駅で下車。ひんやりした空気の中、5分ほど歩くと、森に囲まれた広大な緑の公園のような「森の教会」がある。
ストックホルム中央駅から17番スカープニッツ行きの電車に乗り換え、約15分でビヨルクハーゲン駅に到着。駅に続く道のすぐ近く、白樺の木立の向こうに目指す教会が見えた。
前日の4月29日はウィリアム王子とケイト妃のロイヤルウェディング、その祝福と歓喜を共にしたロンドンから、30日はチェスターを観光し、リヴァプールへ。
ロンドンのユーストン駅(Euston Station)からバーミンガム行きのヴァージントレイン(Virgin Train)に乗る。緑の田園、馬や羊がのんびり草を食むゆるやかな丘、川に浮かぶボート、時々現れる町、すぐにまた緑の野原、イギリスは緑の季節、1時間半でコヴェントリー駅に到着。
ルルドはフランス南西部、スペイン国境のピレネー山脈のふもとにあるカトリック最大の聖地、巡礼者の町。トゥールーズから列車Intercitesで1時間45分。
パリ北駅からタクシーで20分ほどのところにある小さなホテルに宿泊。朝ホテルを出ると、すぐ向かいにユダヤ教会シナゴーグがあった。ちょっとのぞいてみようと入ってみる。
ルーアンは、ノルマンディー公国の首府として栄えた古都。木骨組みの家が美しく、ゴシック様式の聖堂や教会が点在し、美術館のような町。
パリのラ・デファンス地区は近代的なビルが建ち並ぶビジネス街、中央部に新凱旋門「グラン・アルシュ」があり、その広場に面して聖母マリヤ教会は建っている。周りは高層オフィスビル、仕事帰りの人々がぞろぞろメトロ駅へ歩いている。
ゼレナー・ホラはボヘミアを代表する巡礼地。なだらかな緑の草原を走り、日も傾きかけた午後3時半過ぎ、丘の上に建つ聖堂に着いた。一目見て、変わった、ユニークな教会だと思った。
クトナー・ホラは、プラハから東へ65キロ、中部ボヘミアの小さい都市。静かな街並みだが、この地はかつて銀の産出が豊富で、プラハに次ぐほど繁栄をしたという。聖バルバラ教会や聖母マリア大聖堂のある、1995年に世界遺産登録された歴史都市。
公園の芝生の向こうに巨大な軍艦のような教会が堂々と立っている。「ノアの箱舟」のイメージだ。近くにプラハのテレビ塔が高くそびえている。プラハ本駅から少し東の方向、ヴィノフラティ地区にあるカトリック教会。
ヨハンネス教会も船の形の教会。黄色のレンガ壁の教会と十字架塔が緑の芝生に映えて美しい。ここもアルネさんの案内で訪れたラナースにある大きい教会で、背の高い若い牧師が出迎えてくださった。
レトラーセン宣教師の車でヘアレウ教会から約15分、イスホイの町のヴァエレオ教会に着いた。三角形、四角形、円が印象的なモダンな教会。外観も内観も、そしてステンドグラスも三角形のモチーフが効果的に使われ、モダンで美しい。
建物の形そのものが船の会堂。聖クレメンスは、船乗りの守護聖人だと聞いた。会堂内から聖壇を見ると、ガラス越しに緑の芝生が美しい。森や川もある自然豊かな広大な敷地が広がっている。集会室など多くの部屋があり、活発な活動が行われているようだ。
からりと晴れたさわやかな朝、レトラーセン宣教師が迎えに来てくださった。コペンハーゲンから車で30分、先生がかつて牧師をしていたヘアレウ教会に着いた。
オーデンセから列車で約1時間、ユトランド半島にあるホーセンス(Horsens)駅に着く。ルーテル教会の友人を通じて紹介された向(むかい)さんと奥さんのイングリさんが出迎えてくださった。
午前9時06分コペンハーゲン発、列車は北に向かいコッケダル9時42分着。駅前から150Sのバスに乗り5分で到着。白樺の林と広々とした緑の芝生に囲まれ、エイエダル教会はひっそりと建っていた。
「白いシンプルな外観と船底形の天井をもつ神聖な空間」。デンマーク、ユトランド半島ラナースにあるエングホイ教会は、デンマーク建築界の重鎮ヘニング・ラーセンの設計による。
コペンハーゲン駅を朝7時50分発の電車に乗る。検札に来た車掌さんが私たちの切符を見て、「一等車は向こうです。コーヒーもありますからどうぞ」というので移動する。
ベアスヴェド教会は、前回のグルントヴィ教会からそれほど離れていないところにあり、トラムのベアスヴェド駅で降り、大通りに沿って歩く。白樺の木々に囲まれた一見教会らしくないシンプルな白い外壁の建物、道路から回り込むとエントランスがあった。