スコーグスシュルコゴーデン(森の墓地)
1994年世界遺産登録 訪問 2013年8月5日(月)
1914、1915年設計コンペ~1940年森の火葬場完成
設計者 グンナール・アスプルンド Gunnar Asplund、
シーグルド・レヴェレンツ Sigurd Lewerentz
広大な森の教会、丘の上の十字架、火葬場と墓地
スウェーデンでは、初めての火葬を前提とした葬祭場と墓地。ストックホルム中央駅から電車で15分、スコーグスシュルコゴーデン(森の墓地)駅で下車。ひんやりした空気の中、5分ほど歩くと、森に囲まれた広大な緑の公園のような「森の教会」がある。
緑の丘の頂上に大きな木の十字架が立ち、二つのチャペルと大きな聖十字架葬祭場があり、広い森の木陰に整然とたくさんの墓石が並び、その前に植えられた花がひそかに咲いている。
敷地の手入れをする人たちのほかには、リュックを背負った数人の観光客のみ。「森に帰ってきた」ように、静かな時間が流れていき、朝9時から3時間半もの間、この地で過ごした。
1994年に世界遺産登録されてすぐの1997年9月22日、北欧視察で訪れた。今回は2度目の訪問。丘の上の大きな十字架がイメージに強く残っている。
火葬場 教会棟(設計:アスプルンド)
墓地教会堂A 「森の礼拝堂」設計:アスプルンド
墓地教会堂B 「復活の礼拝堂」設計:レヴェレンツ
親切な庭師との話より。「右の塀にある丸いのは建築家アスプルンド(1885~1940年)の墓碑銘、その下がお墓でそれほど大きくない。彼は火葬場の完成を見届けてから死去、隣に息子のお墓がある」
「8本の柱のある火葬場の建物のエントランス、8という数は無限大(infinity、∞)の意味がある。1週間は8日目で同じ曜日、ドレミファの1オクターブは8番目で同じ音になる。あの丘の上の木を見てごらん。木の間隔もそのように植えてあるのです」
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