内戦状態にある南スーダン南西部のイェイという町にある教区で、聖公会の主教が同国の指導者たちに対し、イェイに平和をもたらすよう必死に懇願している。国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)が15日、公式サイトのニュースで報じた。
「私が乞い願っているのは、今年のクリスマスに平和がほしいということだけなのです」と、イェイ教区のヒラリー・アデバ・ルアテ主教は懇願し、「この紛争を始めた人たちに私が求めることができるのは、平和を乞い願うこと以外にありません」と付け加えた。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、イェイで現在進行中の軍事活動で10万人に上る人々がこの町に閉じ込められており、今や人道危機に直面していると述べている。
ルアテ主教はその治安状況を「不穏だ」と述べているが、最近の報道でも10人を超える人々が残酷にも殺され、遺体が焼かれたという。ルアテ主教は、この殺害の背景に誰がいるのかを確認するのは難しいと語り、殺害は主に村落部で行われていると付け加えた。
この人道状況についてルアテ主教は、国連世界食糧機関(WFP)が食糧援助物資の配給を開始し、絶望的な状況から大きく解放されたと語った。「WFPが食糧を配給し始めた先週、私たちはとてもうれしかったのです。人々がうれしそうに笑顔で食べ物を運んでいたのが、私には見えました」と、同主教は述べた。
イェイの治安状況は、7月初めに首都ジュバで新たな紛争が勃発した後、急速に悪化した。