南スーダンのある高名な大主教によると、南スーダンの非戦闘員に対する襲撃や殺りくと戦うために、もっとやらなければいけないことがあるという。国際連合南スーダン派遣団(UNMISS)が6日、公式サイトで報じた。
スーダンおよび南スーダン聖公会の指導者であるダニエル・デング・ブル大主教は、戦っている勢力に対し、民族性に基づいて民衆を標的にするのをやめるよう訴えた。「それは危険であり、この国を燃え尽きさせてしまいかねず、部族に基づく殺りくはこの国にさらなる災いをもたらすことになるだろう」と同大主教は警告した。
その暴力は無用であるとするデング・ブル大主教は、南スーダンの国民が嫌悪ではなく平和のうちに生きるよう支援を受けなければならないと述べた。「私は、自国民には平和のうちに生きてほしい。この国で起きている、この嫌悪を生み出すのはやめよう」と同大主教は語った。
同大主教は、対話に基づく交渉を求める教会の願いへの注意を喚起した。「教会として、私たちは不平不満があることには同感だが、それらの不平不満は銃によって解決することはできない」と、同大主教は述べ、同聖公会は民族に基づく殺りくに強く反対していると付け加えた。
同大主教は、やぶの中にまだ隠れている戦士たちと交渉するための努力を支えるために、教会は支援を受けなければならないと述べた。同聖公会が一致と平和のために民衆を動員する用意ができているとして、「この教会は諦めない。私たちは国民に分かってもらえるまで彼らと話し合いを続ける」と語った。
「腰を落ち着けて和平について語ろう。それは1つの過程だ」と、同大主教は強調した。「私たちは今日か明日に聞いてもらえるわけではないかもしれないが、しかしいつの日か、私たちの言うことを聞いてくれる人たちは、この教会が言っていることが本当だと言うであろう―つまり、私たちには平和が必要であり、私たちは1つの国民であり、そして私たちは1つの兄弟姉妹なのだということを」
罪のない非戦闘員に対する襲撃や、非戦闘員が他の場所で安全を求めて移動するのをふさぐといった事件が重大な妨げとなってきている。
デング・ブル大主教は、非戦闘員の移動に対するそのような襲撃や妨害は、さらに怒りの火に油を注いでおり、非戦闘員を政府に対して戦わせていると警告した。「道路を封鎖したり、道路で人々を殺すことは、役に立たない」と注意し、代わりにこれが「より多くの怒りや敵を生む」と警告した。
「私はそれらの人たちに訴える。どうか民衆が自分たちの必要な物を探すために移動するのを認めてほしい。彼らは食べ物を求め、教育を求め、健康を求めているのであって、彼らを襲撃したり殺したりする必要はない」
ダニエル・デング・ブル大主教は南スーダンの平和の鍵となる提唱者であると、UNMISSは伝えた。