「私たちの社会に平和が行き渡るように、私たちはお互いに対して憐れみ深くなくてはなりません」と、南スーダンのトムブラ・ヤンビオ司教であるバラニ・エドゥアルド・ヒルボロ・クッサラ氏は語った。
これは、「いつくしみの特別聖年」の閉幕式で同司教が述べたもので、カトリックのニュースメディアであるフィデス通信は14日、同国の首都ジュバ発で、それが「内戦によって破壊された2013年12月以来、この国では特別な意味を持っていた」と報じた。
トムブラ(タムボラ)とヤンビオは、それぞれ南スーダン南西部の西エクアトリア州にある、郡の首都の名前。
フィデス通信に送られた覚書の中で、ラジオ・アニサの局長であるバジア・ボロ・エラリオ・ザムバカリ神父は、何千人もの司祭や信者たちが、前日の荘厳な祝祭に参列し、その間に「聖なる扉」を閉じる式が行われたと述べている。
「トムブラ・ヤムビオは、独立から2年後、2013年ごろに、サルバ・キール・マヤルディ大統領に忠実な勢力とマシャール元副大統領に忠実な勢力の間で暴力が勃発した南スーダンの教区の1つです」と、ザムバカリ氏は述べた。
「最近の攻撃は11月10日にさかのぼりますが、それは安全を求めている、何千人もの国内避難民や、コンゴ民主共和国や中央アフリカ共和国との国境を越えた難民を生み出す結果となりました」と同氏は結んでいる。
一方、ケニアの司教団は14日に発表した司牧声明文の中で、隣の南スーダンにおける終わりなき武力紛争に憂慮を表した。「南スーダンにおける終わりなき争いの状況は心配である。南スーダンから(ケニア北西部の)カクマ(難民)キャンプに入ってくる難民が多くいる。私たち7人はケニア政府に対し、南スーダンが直面している諸問題の永続的な解決のために、他の国々と協力するよう呼び掛ける。ケニアは南スーダンの和平を仲介するという伝統的な役割を担わなければならない」と述べた。