1.実現する神の言葉=聖書
3つの特異性
「私たち人間の能力ではできない仕事を、あえてさせてくださる神」というテーマで、ビジネスについて聖書から学ぶに当たり、まずは「聖書の言葉」はどのような特異性があるのかについて触れたいと思います。
現代は、ビジネスに関する書籍・専門誌が数多く発行されています。書店には、私たちのビジネスに有益と思われる経営戦略、マーケティング情報、自己啓発、運営ノウハウなど、様々の指南書や情報誌があります。
しかし、これら数多くの書籍と「聖書」とは、根本的にまったく異なります。それは3つの点で、大きく異なっています。
① 私たちが手にする多くのビジネス書籍・専門誌は、当然のことですが、人間が考えて書かれたものです。しかし、「聖書」は、人の手によって書かれたものではありますが、神が人を用いて書かせたものです。だから「神の言葉」と言われています。信じられないかもしれませんが、まず手にとって読んでみることから始めることをお勧めします。
② 多くのビジネス専門誌は、私たちに知恵や知識を与え、またはプラス思考に導いたり、気力・活力などを刺激したりしてくれますが、言葉そのものには力はありません。しかし、「聖書の言葉」は言葉そのものに「力」があります。神の言葉には、物事を実現させる力があるのです。その力は、人間の能力、人間集団の力に勝るパワーがあります。どんな困難な中でも、言葉どおりに実現させてしまう力が、「神の言葉」=「聖書の言葉」なのです。
③ 多くのビジネス専門誌は、仕事や事業の成功のため、または自らの能力向上、夢の実現を目的として書かれています。しかし、「聖書」は人が「互いに愛し合う」ことを目的として書かれています。それはビジネスの分野でも、互いに愛し合うビジネスを達成させるために書かれています。そして、その必要のために、あるいは結果として自らの能力が向上し、豊かな人間関係の職場が生まれ、事業が体質的、あるいは経済的にも豊かになっていくことが、神の約束として聖書には記されています。
新約聖書 ヨハネの福音書 15章5節
「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます」
新約聖書 ヨハネの福音書 15章12節
「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです」
祈り
「私たちの天の父よ、御名をあがめます。神様、私たちは今まで、聖書がどのような書物なのかを知りませんでした。しかし、今日、聖書は神様が私たちに宛てて書かれたメッセージ集であることを教えられました。どうか、私にもっと聖書のことを教えてください。神様のことを教えてください。私の心の目を開いてください。目に見えない真実を教えてください。お願いします。この願いをイエス・キリストの名によってお祈りします。アーメン」
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森正行(もり・まさゆき)
1961年兵庫県西宮市出身。建設専門学校卒。不動産会社、構造建築事務所にて土木・建築構造設計部門を5年間勤務。1985年受洗。関西聖書神学校卒。岡山・岡南教会にて伝道師・副牧師3年間奉仕。1995年より現在、日本イエス・キリスト教団宮崎希望教会牧師。