(2)力ある神の言葉
神様が人間に語られた言葉は、神様自身が〝実現させる〟と言われているのです。
「雨や雪が天から降ってもとに戻らず、必ず地を潤し、それに物を生えさせ、芽を出させ、種蒔く者には種を与え、食べる者にはパンを与える。そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わたしのところに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事を成し遂げ、わたしの言い送った事を成功させる」(旧約聖書イザヤ書55章10、11節)
私たち人間は、「私は将来、これこれをします」と言ったものの、出来なかったり、実現しないことがあります。病気や怪我、台風や地震、経済変動や地域紛争により、個人のスケジュールや会社の事業計画が思うようにならないことは幾らでも起こります。
しかし、神様は「必ず、わたしの望む事を成し遂げ、わたしの言い送った事を成功させる」と断言されています。何を「成し遂げ」、何を「成功させる」のかと言うと、それは「わたし(神)の望む事」であり、「わたし(神)の言い送った事」、つまり聖書に記された「神の言葉」なのです。そして、「必ず」成し遂げると〝断言〟〝宣言〟されているではありませんか。
神様が私たちに対して語られた言葉=聖書の言葉は、必ず実現させる〝力〟があるのです。だから、神様の言葉と人間の言葉は違います。私たちが聖書の言葉を、人の書いた書物の言葉と同等に見るのは間違いなのです。
例えば、創世記1章に目を向けてみましょう。
「神が『光よ。あれ。』と仰せられた。すると光ができた」(創世記1章3節)
「神が、『地は植物、種を生じる草、種類にしたがって、その中に種のある実を結ぶ果樹を地の上に芽生えさせよ。』と仰せられると、そのようになった」(創世記1章11節)
天地宇宙とこの地上の全ての生き物は、神様が黙々と手で創られた、と記されているのではなく、「○○と仰せられた」「すると○○になった」「そのようになった」と記されているように、神の言葉によって創造されたことが記されています。
神様の言葉とは、何なのか。それは天地を創造してしまうほどの力があることを、私たちは聖書から知ることが出来るのです。
これは実にありがたいことです。なぜなら、この真実を知るということは、私たち人間が、あなたが、神様の大きな力に支えられて歩み始めることができる第一歩になるからです。
この世の社会やビジネスの世界では、事業や仕事を成功させるためには、これを妨げる大きく頑強な壁が幾つもあります。しかし、力ある神の言葉は、その壁を打ち破る力があるのです。
このイザヤ書の言葉は、今もあなたに語られている神の言葉、神のメッセージであり、あなたの人生と結び付く力なのです。
祈り
「私たちの天の父よ、神様の言葉は、人の言葉と異なり、神様が語られたとおり、聖書に記されたとおり、実現させる力があり、実現される言葉であることを知りました。また、この天地も、神様の言葉で創造されたことを知りました。なんと大きな力でしょう。このようなことを知らなかった私たちに、これらのことを教えてくださり感謝します。私たちは今まで、私たちが出せる力だけを頼り、私たちに何ができるかで色々なことを考え判断してきました。しかし、全能の力を持った神様が私たちの人生に関わってくださるのなら、もっと私たちに神様のことを教えてください。どんな力をどのように働かせられるのか、私たちの人生やビジネスをどのようにしようとされるのか、教えてください。この願いをイエス・キリストの名によってお祈りします。アーメン」
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森正行(もり・まさゆき)
1961年兵庫県西宮市出身。建設専門学校卒。不動産会社、構造建築事務所にて土木・建築構造設計部門を5年間勤務。1985年受洗。関西聖書神学校卒。岡山・岡南教会にて伝道師・副牧師3年間奉仕。1995年より現在、日本イエス・キリスト教団宮崎希望教会牧師。