聖書の出エジプト記(英語で Exodus=エクソダス)を原作にした映画『エクソダス:神と王』の公開を記念し、英ロンドンで現地時間3日、ワールドプレミアが華やかに開催された。エジプト風の装飾が施されたレッドカーペットに、リドリー・スコット監督や主演のクリスチャン・ベール、共演のジョエル・エドガートンらが登場すると会場の熱気は一段とヒートアップ。集まった観客は、続いて行われたプレミア試写会で約2時間半の超大作を楽しんだ。
スコット監督はインタビューで、「自分の仕事が好きだ。その好きな仕事をこの年までできて、しかもこんなプレミアをホームタウンのロンドンで行えるのはとても嬉しい」とコメントした。
さらに11月10日に死去した俳優の故高倉健さんについても触れ、「彼はとても優しくて寛大な人だった。日本に滞在していた僕たちにいつも親切に気持ちよく接してくれたことは今でも忘れられない。懐が深い人で、俳優としてもとても素晴らしい人だった」と哀悼の意を表した。
また、『ブラック・レイン』(1989年)で共に撮影したときのエピソードを紹介。ひどい風邪をこじらせた際に、「タバコはやめた方がいい」と助言してくれたり、漢方薬を勧めてくれたと言い、「彼はいつも協力的で、そして周りに気を配る人だった。毎年連絡を取り合う仲だった」と語った。
『エクソダス』公式サイトによると、これが高倉さんの死後、ハリウッドの映画関係者からの初の公式コメントとなったという。
モーゼを演じるクリスチャン・ベールは作品について、「今日はとてもいい気分だ。非常に多くの人に大きな意味のある物語なので、この役を正しく演じられるかプレッシャーを感じていた。この映画は、神の声を聴いた男と、自らを神だと信じた男がぶつかり合うダイナミックな物語」とコメントした。
『エクソダス:神と王』は、来年1月30日(金)、東京・TOHOシネマズ日劇ほかで公開。