がんから奇跡の復帰を遂げた、韓国人テノール歌手ベー・チェチョルの実話をもとにした現在公開中の映画『ザ・テノール 真実の物語』が、新たに8日から、品川プリンスシネマ(東京都)とシネ・リーブル梅田(大阪府)でも上映されることになった。
10月11日に全国ロードショーとなった本作品だが、公開5週目も、盛岡ルミエール(岩手県)、ルミエール秋田(秋田県)、109シネマズ港北(神奈川県)、京成ローザ⑩(千葉県)、イオンシネマ京都桂川(京都府)、シネマサンシャイン下関(山口県)では、引き続き上映されている。
ヤフー映画ユーザー評価ランキングでは、4.63点という高得点で3位につけており(11月11日現在)、日本と韓国の友情、ベー・チェチョルの心に響く歌声が話題となっている。特に、作品中で最後に歌われる「アメイジング・グレイス」は、信仰を持たない人にも、計り知れない深い感銘を与えているようだ。
本作品は、今年6月に上海国際映画祭でワールドプレミア上映され喝采を浴びたが、今月14、15日には、台湾の金馬国際映画祭にも正式招待されている。この映画祭は、中華圏最古で、アジア最大の映画祭の一つ。出演者の伊勢谷友介さんが参加する予定だ。台湾での上映は、来年の旧正月直前、1月15日からの全国一斉公開が決まり、注目が期待される。
日韓合作映画のこの作品だが、韓国では12月31日からおよそ500の映画館で全国一斉公開される。感動の嵐は当分の間、アジア全体でやむことがなさそうだ。