今年の独立系宗教映画で最も高い興行収入を上げた『神は死んだのか(原題:GOD'S NOT DEAD)』が、GMAドーブ賞のインスピレーショナル最優秀映画賞を含む2つの賞を受賞した。
信仰に基づいた映画の劇場公開が急増する中、『神は死んだのか』は、同賞にノミネートされた『Grace Unplugged』『Heaven Is For Real(邦題:天国はほんとうにある)』『Son of God(邦題:サン・オブ・ゴッド)』『When Calls The Heart』を抑えて念願のドーブ賞を受賞した。『神は死んだのか』は、6月に行われたK−LOVEファン・アワードにおいて、今年最も影響を与えた映画・テレビ番組に贈られるフィルム・テレビジョン・インパクト賞も受賞している。
『神は死んだのか』が広く世間に認知されたことは、制作者たちに驚きを持って受け取られた。中でもたった200万ドル(約2億2千万円)強の低予算で制作され、上映劇場も780映画館に限られた中、公開1週間で920万ドル(約10億4千万円)の興行収入を上げたことにはとても驚かれている。恐らく、映画界の中で誰よりも驚いたのは、同映画の制作会社ピュア・フリックスのプロデューサーたち、マイケル・スコット氏、デイビッド・A・R・ホワイト氏、ラッセル・ウルフ氏、エリザベス・トラヴィス氏であろう。
「観客や牧師、教会のリーダーの皆さまと、『神は死んだのか』の大きなメッセージをご覧になった方に心から感謝します」と、CEOのスコット氏はプレスリリースで語った。「この映画の制作は、途方もなく、そして強烈な旅でした。そしてこの成功はさらに大きな驚きです」
『神は死んだのか』は、公開後何週にもわたり成功を収め、制作会社の8月の発表によると、調査会社ニールセンのキリスト教ビデオ売り上げチャートで初回1位を獲得し、またニールセン・ビデオスキャンによるファースト・アラートとブルーレイ売り上げチャートで2位を獲得した。
制作会社によると、これまでに映画『神は死んだのか』は米国内・海外の映画館で1億1千万ドル(約124億円)以上の興行収入を上げている。海外への配給はまだ続いており、11月にはフィリピンで公開される予定。
今後について、ピュア・フリックスのプロデューサーは最近、続編である『神は死んだのか2』を制作中であること、また次期作『Do You Believe?』を2015年のイースターに劇場公開することを明らかにしている。