宮村武夫
1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。(2019年8月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです。現在はクリスチャントゥデイ名誉編集長)
1939年東京深川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。クリスチャントゥデイ編集長兼論説主幹。(2019年8月16日死去、プロフィールは執筆当時のものです。現在はクリスチャントゥデイ名誉編集長)
今回はルステラにおける一つの出来事とパウロとバルナバの宣教の内容を思い巡らします。前回は、14章7節の「そこで福音の宣教を続けた」に注目、パウロたちがルステラとテルベ、またその付近で福音宣教を続けた事実に注意しました。
今回は、使徒の働き14章1節から7節のパウロやバルナバがイコニオムで福音宣教に従事する記事に進みます。イコニオム宣教の開始は、ピシデヤのアンテオケから追い出された出来事と直接関係します(参照13章50節)。
使徒の働き13章44節から52節は、パウロの宣教の結果を告げる42節と43節に直接結びつきます。44節以下では、それから一週間後「次の安息日」の出来事をはじめ、福音をこばむ人々と福音を受け入れる人々についてルカは描きます。
今回も、使徒の働きを読み進めて行きます。13章42節と43節には、16節後半から41節に及ぶパウロの宣教がどのような結果をもたらしたか記しています。第一は42節に見る、「次の安息日にも同じことについて話してくれるように」との願い。
前回に引き続き、ピシデヤのアンテオケのユダヤ人の会堂でパウロが宣べ伝えた福音の内容を味わいます。32節から41節で、パウロが宣べ伝える「良い知らせ」の豊かな内容を二点に絞りルカは伝えています。
今回は、使徒パウロがピシデヤのアンテオケでなした宣教を味わいます。ピシデヤのアンテオケは、海抜1200メートルもあり、地方一帯の民政と軍事上の中心地で多数のユダヤ人が住み、ユダヤ人の会堂もあったと言われます。
今回は、アンテオケ教会から派遣されたサウロとバルナバの宣教活動の実際を直接見ます。今までにアンテオケ教会について幾つものことを教えられて来ました。このアンテオケ教会がバルナバとサウロを宣教師として派遣する様を前回は見ました。
今回は、12章から13章へ移行する箇所を味わいます。12章を通し、ヘロデ・アグリッパ一世による迫害と迫害下のエルサレム教会、またヘロデ・アグリッパ自身の結末について見てきました。
今回は、使徒の働き12章最後の箇所。前回の部分は、ヘロデ・アグリッパ一世がエルサレム教会を政治的意図から迫害した記事で、ヤコブの殺害とペテロの投獄に直面したエルサレム教会が神に熱心に祈り続ける、「教会の祈り」について教えられました。
今回は使徒の働き12章に進み、再びエルサレム教会での出来事を見ます。1節と2節は、ヤコブの死をめぐる記事。3節以下では、ペテロの投獄をめぐりエルサレム教会が神に熱心に祈り続ける姿とペテロの解放を描いています。
前回は25節と26節を中心にアンテオケ教会がサウロを招く次第を見ました。今回は27節から30節を中心に、アンテオケ教会が大ききんに苦しむエルサレルム教会に救援物質を送ることを決め、決定を実行する経過に注意を払います。
今回と次回は、異邦人宣教のため用いられたアンテオケ教会の姿を通して学びます。使徒の働き11章19節以下では、アンテオケ教会がエルサレム教会迫害のため散らされた人々の困難な生活の中で誕生した事実をルカは記しています。
前回までコルネリオたちの回心に接してペテロが異邦人への宣教について貴重な経験を重ね、理解を深めて行く様を見てきました。ペテロはコルネリオに宣教するばかりでなく、コルネリオの身に起こったことを通しペテロ自身が神のみむねをはっきり悟りました。
コルネリオをはじめ異邦人も、ユダヤ人と同じく聖霊を受け、バプテマを受ける場面です。43節までに要約されている主イエスによる罪の救しを中心とするペテロの宣教に耳を傾け心を開いていた人々に、目に見える変化が生じたのです。
ペテロがコルネリオや彼の家族や部下に宣べ伝えたメッセージを、コルネリオは、「いま私たちは、主があなたにお命じになったすべてのことを伺おうとして、みな神の御前に出ております」(33節)と一同の整えられた姿勢を示しています。
今回は、かなり長い箇所・10章1節から33節について、まず前後関係、次にこの箇所の内容に注意したいのです。9章1節から30節は、異邦人への宣教者サウロの召命の記事でした。しかしすぐにサウロの異邦人への宣教をルカは伝えていませんでした。
今回は、使徒の働き9章31節以下9章最後の部分を読み進めます。9章1節から30節では、教会迫害者サウロがどのような経過で異邦人への宣教者に変えられたか、サウロのダマスコ途上の経験やダマスコやエルサレムでの宣教活動を通して描かれていました。
前回まで、サウロのダマスコ途上の経験、またダマスコでの宣教活動について見てきました。印象深いダマスコ脱出の場面(25節)に引き続き、26節にはエルサレムに到着した様をルカは描いています。
今回も、ダマスコにおけるサウロに注目します。サウロはダマスコで祈っていたのです。やがてアナニヤの訪問を受け、主イエスを信じ従い生きると公に告白し、ダマスコにある主イエスの弟子たちの群れの一員として歩むのです。
まず9章6節をもう一度注意したいのです。主イエスはサウロに、「立ち上がって、町に入りなさい」と指示を与えられ、そして、「そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです」と約束を与えておられます。