第6日目(現地時間:5月23日土曜日)
金曜日日没より、ここイスラエルは安息日(Shavuot)に入っています。ユダヤ人街はみな店も閉まり、閑散として人の通りもまばらです。開けているのはアラブ人の店だけです。今日は、祈りの家を何軒か訪問します。
まずは、「キング・オブ・キングス(King of kings)祈りの家」。ここは、そんなユダヤ人街の真ん中にある商業施設のオフィスビルの最上14階にあります。ここに祈りの家が造られる時、正統派ユダヤ人の多くの反対に遭い苦労したようです。しかし神様の御心だったのでしょう。時を得て日本円で5千万円の価格で購入できたそうです。ユダヤ人との争いを避けるため、治安のために、その時からビルの中に交番が3つも置かれ、守られているようです。さらに聞くところによると、ビルの価値も10倍に跳ね上がっているそうです。不思議なことが起こっています。高層ですのでここからはエルサレムが一望できます。遠くに山脈が見えますが、そこにあるラハラは、ラマとアラーがミックスされた地名といわれ、サムエルの墓があるといわれ、パレスチナの本部ビルもある場所です。眼下にある街は、ネアシャレムといい、超正統派ユダヤ人が住む地域です。オレンジ色の瓦屋根がとても綺麗です。ここでは30分をかけてメンバーでイスラエルとパレスチナの平和のために祈りました。祈りが終わり、エレベーターで下りたのですが、偶然にもそのビルの1階にはメシヤニックジューの礼拝所があり、見学しました。礼拝前ということで写真をとお願いしましたが、彼らの立場を考え控えました。そこで不思議な導きを頂きました。一人のポーランドから帰還したユダヤ人クリスチャンのご婦人と出会いました。なんと彼女の旦那さんは日本人。ひがさんといい、沖縄出身の方。ご主人は召されましたが、一粒種の息子さんがいます。彼の顔は確かに日本人を感じさせました。彼女らの半生に思いを巡らし共に手を取り祈っていると、涙が止まらなくなりました~。
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次に訪れた祈りの家は、「イスラエル・プレヤー・タワー(Israel Prayer Tower)」。高層ビルの屋上階、インド人クリスチャンが巨額を投じて買い取った祈りの家は、最新のシステムが入り、エルサレムが360度見渡せます。若い夫妻が管理していますが、ご主人はヨーロッパの人で、奥様は韓国アッセンブリーからの派遣宣教師。共通の知り合いが東京にいて、ビックリでした~。私たち日本についての預言的言葉を語ってくださいました。「日本がこの終末においてどれほど重要な国であるかは、世界のクリスチャンの常識である。日本のリバイバルこそが、終末のしるしとなるであろう。世界は日本が霊的に立ち上がることを祈っている・・・」。一同感動に言葉がありませんでした。日本の時が来ていると実感しました。
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次は、ここエルサレムにあって24時間オープンし、祈りがささげられている「スコット・ハレル」に来ました。エルサレムの西側の城壁が見渡せる高台にあり、窓全面からその姿が見渡せます。芝生の庭と近代的建物は魅力的です。ここも次から次へと世界から祈り手が送られ、祈りが絶えずささげられている場所です。実は私が一番来たい場所でもありました。ここでも代表者であるリック・ライディング師より日本への預言的励ましを頂き、賛美し祈ることができました。日本のリバイバルに深い確信を頂きました。
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昼食は、シオンの門に入った中で頂きました。イスラエルのサンドイッチ、シャワルマ(Shawerma)です。アメリカンハンバーガーより健康的かなぁと思いつつ、おいしく頂きました。私には合います。
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今日の最後の祈りの家の訪問は、韓国の姉妹が導く祈りの家です。エルサレムにある10カ所の祈りの家の中でも最も黄金ドームに近い場所にあります。なかなかこのロケーションの場所に、クリスチャンの施設があること自体、奇跡中の奇跡ではないでしょうか。やはり祈りのクリスチャン韓国人です。ただただすごいとしかいいようがありません。代表のハナ姉妹の話では、祈りの内にベタニヤの思いが示され、不思議な導きで3年前、幻の中で導かれ、ここを借りることになったということです。建物は800年前のシナゴーグだったもので、天井が高く白い壁が印象的です。素晴らしい臨在の中で、心からワーシップできました。屋上からは、目の前に嘆きの壁を隔てた岩のドームが見えます。大阪に長く住んでいたという日本語の上手なボナさんは素晴らしい働き人です。ここを訪れる日本の方々の一息つけるひと時を作ってくれています。
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ここを出て嘆きの壁に向かいます。途中大きな燭台メノーラーが展示してありました。来るべき日に備え、ユダヤ人はソロモンによって建てられた第一神殿(バビロンによって破壊された)、さらにバビロン帰還後に建て直されたゼルバベルによる第二神殿(AD70年ローマによって破壊された)、そして第三神殿の建設のために着々とその準備をしているのだと言われています。その時には、このメノーラーもその神殿に運ばれるものと思われます。同じような燭台がテルアビブ空港にもありました。燭台は、ユダヤ教とイスラエルの苦難を象徴し、私たちクリスチャンにとっても、神の御言葉と聖霊の象徴でもあります。7枝のものをメノーラー(ここにあるもの)、8枝、9枝のものはハヌッキーヤー(空港にあったもの)といいます。
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嘆きの壁は、今日も多くの人で一杯です。入り口では男女が分けられ、帽子のない人にはキッパが渡されます。祈る人もいますが、陽気に輪になってダンスを踊っている人たちもいます。そういえばマイムマイムというフォークダンスはイスラエルのものです。意味は水。シャマイムというと空のことで、あそこの水という意味だそうです。日本ではあいにくの雨という言葉がありますが、雨の少ないイスラエルでは考えられない言葉です。雨を求めることは、天すなわち神様を求めることにも通じています。この時同伴者の2人が、突然ユダヤ教徒に呼び止められ、大きなトーラーを運ばされたそうです。
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ヴィア・ドロローサ付近のアラブ人の市場は活気に溢れていました~。
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今夜は、エンパワード21のフィナーレ。クロージング・セレブレーションは午後8時半から11時半まで。歌い踊り、聖霊に満ち溢れたオープニングです。MCのビリー・ウィルソン(Billy Wilson)師とジョージ・ウッド(George Wood)師の、ペンテコステウィークを、喜びをもって過ごそうとのお薦めの後、5人のペンテコステ信仰への功労者の表彰(lifetime global impact award)がありました。まずは、130カ国で語ってきたといわれる女性伝道者のマリリン・ヒッキー(Marilyn Hickey)師、さらに福音番組「ビクトリー・トゥデイ(Victory Today)」で有名なモリス・セルロ(Morris Cerullo)師、続いて「クロスロード・テレビジョン(Crossroads Television)」のファウンダー、デイビッド・メインズ(David Mainse)師、リージェント大学(Regent University)のヴィンソン・サイナン(Vinson Synan)師、そして日本でもお馴染みジャック・ヘイフォード(Jack Hayford)師。凄い面々です。ちょっと、興奮しました~!
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この後は、若手牧師による10分ショートメッセージが続きます。皆手にはスマホかiPadです。ダニエル・コレンダ(Daniel Kolenda)師、エステバン・ソリス(Esteban Solis)師、ティム・ロス(Tim Ross)師、アン・クリスチャンセン(Anne Christiansen)師、デイブ・バローズ(Dave Burrows)師。アジア人として唯一立ったのはダニエル・コン(Daniel Khong)師、お父さんはローレンス・コン(Lawrence Khong)師。「私は教会が嫌いでした~」から始まるそのメッセージは、塩気の効いた魂に触れるものでした~。
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また、エンパワード21の2020年までのスケジュールが発表されました。2017年は日本で開催予定だそうです。
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(文・妹尾光樹=純福音成田教会牧師)