内村鑑三の流れを汲む無教会の全国集会が10月4、5日、「主に生かされて―共に生きるために」を主題に、千葉県市川市の山崎製パン企業年金基金会館サンシティで開かれる。今年で28回目。
準備委員会の坂内宗男議長は開催要領の挨拶文で、「世界的に見ても、一見暗闇に益々突入するかのようなより厳しい時代のなかで、私たち主にあって生きる者は、この地を造り、導き、神の国へと完成してくださるイエス・キリストの父なる神のご経綸(けいりん)に一切を委ねて、聖書で指摘する世の変わらぬ悪の現実を直視し、あのイエスのご生涯―最底辺の弱き者に身を寄せ、絶望ではなく満腔(まんこう)の主に在る希望をもって地の塩として生きたく願う」と主題の趣旨を解説した。
1日目は、「日本は世界のため」と題して鷲見八重子氏が主題講演。2日目の聖日礼拝は、「共に生きる」と題して荒井克浩氏がメッセージを語る。▽共生を閉ざす原子力、▽日韓がともに生きるために、▽主に生かされる集会の在り方などをテーマに6人が発題。分科会では、発題のテーマに沿って7つのグループに分かれ、少人数で語り合う時間を持つ。福島と沖縄からもそれぞれ、▽はかり縄は福島の地に―原発事故から3年余、福島の農業は、▽基地と向き合って生きるをテーマに講演がある。
青年の集いとしては、「日中韓がともに生きるために」をテーマに国際交流討論会が1日目夜に企画されている。日中韓の青年たちが、3カ国間の間に平和を築くためにはどうすればよいかを率直に語り合う。参加者からの質疑でさらに内容を深め、討論会後には交流会も予定されている。
参加費は、全日参加6000円(学生2000円)、一日参加3000円(学生1000円)。事前に申し込みが必要。問い合わせは、事務局(045・489・9026)。