人工知能(AI)を用いた翻訳など、さまざまなテクノロジーを駆使して世界各地のクリスチャンをつなげる25時間にわたる集会「Gather25」が、1日から2日にかけて開かれた。主催者によると、225の国・地域から推定700万人が参加した。
参加者は、オンライン、世界7カ国に設置したライブ会場、国際キリスト教テレビネットワーク「TBN」による放送・ライブストリーミング、教会や個人宅などを会場にした2万1千以上のグループ集会を通じて、この歴史的な集会に参加した。
ライブ会場は、米国、ニュージーランド、マレーシア、ルーマニア、ルワンダ、英国、ペルーの7カ国に設置。集会は、日本時間1日午前10時に米国のライブ会場でスタートし、その後25時間かけて他のライブ会場にバトンをつなぎ、同2日午前11時にペルーのライブ会場で幕を下ろした。
各ライブ会場の模様はリアルタイムで87の言語に翻訳して配信され、世界中のクリスチャンが言語の壁や物理的な国境を超えて参加した。
各地で自主的に行われたグループ集会は、個人宅のリビングルームから遠隔地の村まで、さまざまな場所で開かれた。中には、屋外の会場に5千人以上が集まったフィリピン・セブ島のグループ集会のように、大規模なものもあった。
米国では、受刑者を対象にした活動を行っている宣教団体のアプリを通じて、11万7千人以上の受刑者が参加した。また、南極の観測基地で働くクリスチャンも現地のチャペルに集まり、共に賛美と祈りをささげた。

「教会は縮小していない。成長している」。集会では、あらゆる教派のクリスチャンを力づける明確なメッセージが伝えられた。そして、参加した一人一人は、「福音はこれまでにないほど前進しなければならない。そして今こそ、クリスチャンが応答するとき」と促された。
集会には、世界福音同盟(WEA)やビブリカ、ユーバージョン、アルファインターナショナルなど、80以上の世界的なキリスト教団体が協賛団体として協力した。
Gather25 の提唱者であるジェニー・アレンさんは、集会を振り返り、次のように語った。
「異なる教派が集い、国々が集い、大陸が集う。これが実現したのは祈りの力によるものです。Gather25 で目にしたのは、天国の光景でした。あらゆる国と部族、言語の人々が、イエスを知ってもらうという、ただ一つの目的のために集ったのです」

集会では、世界的に著名なスピーカーやアーティストによるメッセージや賛美があったほか、世界中の救いの証しや迫害下にある教会の状況も紹介された。また、2033年までに全世界の人々に福音を伝えることを目指す Gather25 発のムーブメント「Everybody Everywhere」も紹介された。
集会の模様は、31日まで公式サイト(英語)で視聴できる。また、国際的なアーティストらによる「Gather Worship」が集会前にリリースした多言語アルバム「Hear The World That You So Love Sing Back To You」も、同じく公式サイトで全曲を聞くことができる。
同様の集会は2027年にも「Gather27」として開催される予定。