上智大学は30日、ポルトガル・カトリック大学(UCP)と、協力に関する協定を締結したと発表した。
発表によると、上智大学の曄道(てるみち)佳明学長が1日にポルトガル・カトリック大学を訪問し、協定締結の署名式を行った。
署名式では、曄道学長が「今回の協定締結により両大学の関係はさらに強化され、国際協力の新たなステージにつながるだろう」とコメント。ポルトガル・カトリック大学のイザベル・カペロア・ジル学長は「今回の訪問により、協力の可能性を広げたい」と語った。
曄道学長は署名式に先立ち、ポルトガル・カトリック大学の各学部長とも面会し、学生交流や国際協働教育、共同研究など、さまざまな分野における協力の可能性について意見を交換した。
両大学は共に、世界のカトリック系大学の戦略的学術交流機関「SACRU」に加盟しており、これまでも交流があった。上智大学は、今回の訪問について「両大学の協力の基盤を強化する象徴的なもの」だとし、今後はさまざまな分野で協力関係を積極的に構築していくとした。
ポルトガル・カトリック大学は、同国のカトリック司教協議会の要請により、ローマ教皇庁の布告で1967年に設立された。大学のホームページ(英語)によると、現在、首都リスボンのメインキャンパスを含め、国内4都市にキャンパスがあり、大学院まで含め約2万人の学生が在籍している。
英教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)の世界大学ランキング(英語)では、2020年から23年まで4年連続で同国最高位にランクしている。
上智大学は海外のさまざまな大学と協定を結んでおり、今回の協定締結により、海外協定校は83カ国・地域で399校となった。ポルトガルでは既に4校と協定を結んでおり、ポルトガル・カトリック大学は同国5番目の協定校となる。