上智大学(東京都千代田区)は2日、文部科学省に申請していた神学部の収容定員増加に関わる学則変更が認められたと発表した。これにより、2022年度までは入学定員40人、収容定員176人だったのが、23年度以降は入学定員50人(10人増)、収容定員216人(40人増)となる。
発表によると、同大は神学部と理工学部について収容定員の増加を目指し、学則変更の認可を求めていたが、8月31日に同省の大学設置・学校法人審議会が変更を認める答申を行った。
東京23区内の大学は、18年に施行された地方大学振興法により、28年3月までの10年間、収容定員の増加が原則認められていないが、今回は同法の除外規定の適用による特例として認められた。
神学部の収容定員216人は、3年次編入学の収容定員16人(入学定員8人)を含む数字。理工学部は、物質生命理工、機能創造理工、情報理工の3学科全てで24~48人の収容定員増加が認められ、学部全体では120人増となる。23年度の入学試験募集要項における募集人員の変更は、あらためて同大のウェブサイトで告知するという。
同審議会が発表した一覧表によると、今回収容定員の増加が認められた私立大学は、上智大学を含む大学21校と大学院1校。キリスト教関係では、立教大学、関東学院大学、北陸学院大学も一部学部で収容定員の増加が認められた。