立会川駅前歯科クリニック(東京都品川区)院長の佐々木和則容疑者(42)が、歯科医師免許を持たない歯科助手に医療行為をさせたとして、助手の前川泉容疑者(52)と共に、歯科医師法違反容疑で逮捕された。治療で痛みが出たなどと苦情が相次いでいたという。産経新聞などが伝えた。
同紙やテレビ朝日によると、佐々木容疑者は2014年3月〜昨年5月、歯科医師免許のない前川容疑者に、30〜40代の女性患者5人に16回にわたり医療行為をさせた疑いが持たれている。佐々木容疑者は経営する別の会社のためクリニックを不在にすることが多く、患者の歯型を取り詰め物をする医療行為を前川容疑者にさせていたという。
同紙によると、佐々木容疑者は「違法とは知らなかった」と話しており、前川容疑者は「小さな診療所ではどこでもやっている」などと話している。立会川駅前歯科クリニックでは、09年からの6年間で計約1500人に違法な医療行為が行われていたとみられている。
立会川駅前歯科クリニックのホームページによると、同クリニックでは、一般歯科、矯正歯科、歯科口腔外科(インプラント)、小児歯科、審美歯科、予防歯科、カウンセリングなどの診療を行っている。夜10時までの診療、また土日祝日も診療を行っているとしているが、「ただいま診療時間の改訂を検討しております。 お手数ですが、診療時間につきましては、お電話にてご確認下さい」と注意書きがある。