浜島敏
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(26)「主の祈り」「婦人よ」「153」に隠された真理 浜島敏
マタイによる福音書5章15節で、イエスは、あかりは升の下に置くものではなく、「むしろ燭台の上において、家の中のすべてのものを照らさせる」ものであると教えられていますが、そのためにイエスが、誇張表現をしていると非難する者がよくいます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(25)原語から見いだす、神が啓示した福音の原義 浜島敏
ある語は、私たちの習慣的な言葉遣いの殻で覆われてしまっているので、ギリシャ語とヘブライ語に立ち戻ることによってしか、神が啓示した福音の原義をあらためて捉えることができません。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(24)「エクレシア」「アガパオー」・・・原語の微妙な違い 浜島敏
ある自称ギリシャ語学者が、形容詞 aionios(永遠の)は、名詞 aion(時代)に関係があるから、「ある一時代の」または、「ある一期間」との意味だけしかあり得ない、と主張したことがあります。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(23)語義の時代による変化 浜島敏
聖書の誤訳のあるものは、語義の時代による変化によって生じます。テサロニケ人への第一の手紙4章15節で「妨げる」というと、何かに干渉する特別の教理でもひそんでいるのかと思わされます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(22)ギリシャ、ヘブライの宝 浜島敏
聖書を持たない人々に奉仕しようという心掛けは立派です。しかし、念入りに考案された文法規則に従ったり、ありふれた辞書の単語をあてはめるだけでは、どんな翻訳者でも良い成果を上げるわけにはいきません。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(21)過去は前方にあり、未来は後方にある? 浜島敏
多くの言語が個別的な語、具体的な語に富んでいて、総称的な語、抽象的な語に欠けていることがあります。例えばシピーボ語には、すべての動物にそれぞれ異なった名前があるにもかかわらず、動物一般を表す語がありません。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(20)比喩もなく既成の表現もないとき 浜島敏
ところで、比喩もなく既成の表現もないとき、その対策はどのようにしたらよいのでしょうか。その答えは「説明せよ」ということです。これはいずれの言語でもなされることです。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(19)言葉の借用 浜島敏
翻訳上の複雑な諸問題の解決策として、その地域で用いられている商用語から、専門語を借用することも可能です。けれども、このような借用は、周到な調査の上でなされなければなりません。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(18)「救い」のつもりが・・・ 浜島敏
宣教師が、文化上の諸問題に気付かずにいて重大な間違いを犯し、かつ広範囲に誤解を招いたこともあります。西アフリカの翻訳者の1人が、「救う」を意味すると思われる語を苦心の末聞き出しました。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(17)文化の相違への対応 浜島敏
異国の文化を理解するには、その生活と考え方の中に、許される限りなじんでいかなければなりません。でないと「やもめの家を食い物に」(マルコ12:40)する律法学者のことを、南部メキシコの先住民たちに話すことが無駄骨折りであることに気付かないことになります。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(16)聖書翻訳をはばむとげやいばら 浜島敏
聖書翻訳が、いともたやすい仕事であるかのような印象を抱いている人がいますが、こんな人たちは、一足ごとに翻訳者の行く手をはばんでいる煩わしいとげやいばらに考え及ばないのです。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(15)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句⑧ 浜島敏
婦人を尊敬することは、私たちには当たり前のことになっています。この考え方は、私たちの文明や生活様式の大部分に行き渡っていることなので、現地の人たちが女性にも男性のように魂があるのだと初めて知って、この考えを受け入れたりするのを見ると、ある種の衝撃を受けます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(14)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句⑦ 浜島敏
翻訳助手はなくてはならない人です。自国語とその文化の豊かな源に精通しているからです。普通、聖句の意味をのみ込みさえすれば、ぴたりと意味の合う正しい訳語を与えてくれます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(13)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句⑥ 浜島敏
翻訳委員会の人全員の重要さが同じで、同じ方面の貢献をするわけではありません。土地の宗教に非常に詳しい人もいるし、言葉の文法的な言い回しを正す人もあり、また何か新しい隠喩や直喩を探して、新しい宗教体験を記述できる人もいます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(12)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句⑤ 浜島敏
翻訳者を腹立たしいほど悩ませる障害は、舌をからませて出す音や、ややっこしい文法だけではありません。生活や慣習の、想像もできない相違から、多くの問題が生じます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(11)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句④ 浜島敏
英語のいわゆる品詞――名詞、動詞、前置詞、形容詞など――に相当する語類が、他の言語に見当らないことになると、翻訳上の問題も深刻です。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(10)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句③ 浜島敏
メキシコのオアハカ州の山地で使っているミシュテク語には、3つの抑揚の領域があり、それぞれの音節は高音、中音、低音あるいはこれらの音域の間にあるわたり音によって発音されなければなりません。単語の意味が非常に混同しやすい文脈もたくさんあります。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(9)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句② 浜島敏
その種族の中に、宣教師の知っている外国語を話せる者がいれば、彼らの言語に通じることは、それほど大変な仕事ではありません。しかし、単語1つさえ共通なものがないときは、初めの段階が耐えられないほど難しく思えます。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(8)奇妙な発音、奇天烈な文法、おまけに気まぐれな語句 浜島敏
シャム語(現タイ語)の字母のように、小さな丸や奇妙なかぎとか面倒な文字の組み合わせを持った言語、またアムハラ語のような、不恰好な形の子音字からとがった母音字の角が出ているような言語を覚えるのも容易ではありません。
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神声人語―御言葉は異文化を超えて―(7)所かわれば品かわる・その6 浜島敏
あらゆる人に聖書が必要だと考える人はいるのですが、こういう人たちも結局は4福音書の全ては必要でないと思っているようです。しかし、翻訳宣教師たちは、「われらの主」に関するこれらの叙述(新約聖書)が異なった価値を持っていることを実際の経験から知っています。
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