福江等
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牧師の小窓(最終回)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その25) 福江等
岡上菊栄の高知博愛園での働きは40歳から80歳までの40年間でした。昭和22年4月22日が博愛園での菊栄の最後の日でした。子どもたちと朝食を済ませて庭に出ると、柔らかい日差しがあたりを包み、菊栄を見つけた子どもたちが庭へ集まってきました。
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牧師の小窓(213)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その24) 福江等
戦後の廃墟の中から立ち上がった菊栄は、焼けた木材を運び出し、土地をならし、畑を耕し、公孫樹(いちょう)の木の下で煮炊きをして、一人二人と園に戻ってきた子どもたちを守っていきました。
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牧師の小窓(212)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その23) 福江等
太平洋戦争の末期、昭和20年7月4日に20機のB29が来襲し、高知市の主要地区が焼失してしまいました。いわゆる高知大空襲の日です。真夜中の11時半になって警戒警報が鳴り響きました。やがて間断なく焼夷弾が降ってきました。
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牧師の小窓(211)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その22) 福江等
24時間体制で子どもたちや誰も顧みる人のいない老人や行き倒れの人たちを救済する仕事を長きにわたって行い続けた菊栄は、次のような文章を「三十余年の懐古」という自伝の中に残しています。
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牧師の小窓(210)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その21) 福江等
岡上菊栄について書き始めたときはこれほど長い連載になるとは思いませんでしたが、『岡上菊栄の生涯』(武井優著)を読み直せば直すほど書き留めておきたいという箇所が出てきてしまいます。
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牧師の小窓(209)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その20) 福江等
高知慈善協会の育児事業博愛園が岡上菊栄の努力により軌道に乗り、安定期を迎えた大正7年より、事業を拡張することとなりました。これまでの育児事業に加えて、貧民救済事業及び老衰貧困者の救護事業も始まりました。
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牧師の小窓(208)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その19) 福江等
前回のこのコラムで、岡上菊栄に対する地域の人々の目が次第に変わってきたことを記しました。園児たちを捨て身で養育する菊栄を、尊敬の目で見るようになってきたのでした。そして、いろいろな人が応援をするようになっていきました。
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牧師の小窓(207)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その18) 福江等
今の日本では、学校でのいじめが社会問題となって、いじめを苦にして自殺する子どもが後を絶ちません。菊栄が博愛園で育てていた子どもたちが、外でいじめられて帰ってくることがありました。そんな子どもがいれば、呼んでその子から理由を聞きました。
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牧師の小窓(206)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その17) 福江等
岡上菊栄についてのエピソードは事欠かないほどありますが、今回は菊栄らしく時代を先取りしている姿がよく表れている出来事を記してみます。大正8年のこと、菊栄の実子の一人、千代がまだ小学校5年生の時のことです。
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牧師の小窓(205)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その16) 福江等
サエが退園してから数年たって、菊栄は棄児を育て始めました。菊栄は「橋本愛子」と名付けました。愛子を育て上げた菊栄は、愛子が退園するときに、当時高知で女学会を開校していたアンニー・ダウド宣教師のところに入学をお願いに行きました。
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牧師の小窓(204)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その15) 福江等
ある時、サエという10歳の少女が遠い土地から入園してきました。サエは継母に育てられ、食べる物もまともに食べさせてもらえず、ことごとくつらく扱われたため、継母に対する反逆心から盗み食いをしたり、田畑を荒らしたりし始めました。
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牧師の小窓(203)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その14) 福江等
岡上菊栄にとって最も養育困難な子どもは盗癖と性的変質者であったそうですが、今回は盗癖のあった五助という少年のことを記してみます。13歳の五助はどんなに用心深く財布を片付けておいても、必ず見つけ出して金を盗むのでした。
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牧師の小窓(202)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その13) 福江等
刑を終えた母親が、安次を引き取りに来ました。その時、母親は45歳になっていました。菊栄は、安次をこの母親に返すことには不安を感じていましたが、「ぜひに」と懇願されればどうすることもできません。
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牧師の小窓(201)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その12) 福江等
安次の母親は前科17犯のスリでありました。この母親は、高知の刑務所の中で父親不明の男児を産みました。それが安次であります。安次を刑務所の中で育てることはできないので、菊栄の方に連絡が刑務所から入り、安次を引き取ることになったのです。
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牧師の小窓(200)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その11) 福江等
さまざまな家庭の事情で心身に傷を負った子どもたちすべてに、菊栄は「彼らの魂を、肉体を成長させなくてはなりません」という使命を帯びて博愛園での働きを進めて行かれました。
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牧師の小窓(199)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その10) 福江等
最初の頃、菊栄が養育した子どもの一人に14歳の平七という子どもがいました。平七は結核を患っていました。平七は入園していったんは工場で働いていましたが、どこへ行っても反抗的な態度をとるために仕事が長続きせず、園にいても言うことを聞きません。
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牧師の小窓(198)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その9) 福江等
高知博愛園の初代の園母になってほしいという要請を受けて、菊栄の胸は激しく動揺しました。菊栄にはすでに5人もの子どもがあり、家族に対する自身の責任が重くのしかかってきています。
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牧師の小窓(197)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その8) 福江等
岡上菊栄が高知県下の小学校教師として約20年間勤めて、安芸郡の小学校に勤めていたある日のこと、一人の恰幅の良い体を羽織袴で包んだ見知らぬ男が突然、菊栄を訪ねてきました。
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牧師の小窓(196)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その7) 福江等
人生の危機一髪のところで教員試験に合格した菊栄は、それから高知県下の小学校を次々と教えていくことになりました。菊栄はさまざまな小学校で教えていく間に結婚をし、子どもを5人産んでいます。
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牧師の小窓(195)坂本龍馬の姪・岡上菊栄について(その6) 福江等
花柳界に身を投ずることを友人の強い反対によってやめることにした菊栄は、小学校の教員を目指すようになりました。当時小学校教員は常に不足していて、学力試験で教員資格を取ることができていました。
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