佐々木宏人
(ささき・ひろと)
1941年、北海道釧路市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、毎日新聞社入社。甲府支局長時代に戸田帯刀神父射殺事件を知る。経済部長、広告局長を経て中部本社代表を歴任。カトリック荻窪教会所属、関東学院大学キリスト教と文化研究所客員研究員。ジャーナリストとして、戸田神父の事件を8年にわたり取材し、カトリック誌「福音と社会」で連載。それをまとめた『封印された殉教』(上巻:8月15日刊、下巻:9月中旬刊〔予定〕、フリープレス社)を出版。
1941年、北海道釧路市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、毎日新聞社入社。甲府支局長時代に戸田帯刀神父射殺事件を知る。経済部長、広告局長を経て中部本社代表を歴任。カトリック荻窪教会所属、関東学院大学キリスト教と文化研究所客員研究員。ジャーナリストとして、戸田神父の事件を8年にわたり取材し、カトリック誌「福音と社会」で連載。それをまとめた『封印された殉教』(上巻:8月15日刊、下巻:9月中旬刊〔予定〕、フリープレス社)を出版。
「2・26事件は、私にとって赦(ゆる)しの対象から外れています」。昭和史研究家で有名な保阪正康氏の最新のベストセラー『昭和の怪物 七つの謎』(講談社現代新書)に出てくるシスター渡辺和子の発言だ。
海外にまで派兵しようという、戦後70年のタブーを破る動きが出てきている。今、私たちが享受している「信仰の自由」は、「平和」があるからこそ確保されている。そのことを「平和の使徒」戸田帯刀師の非業の死は、教えてくれているのではないだろうか。