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米南部バプ連盟議長、キリスト教ナショナリズムに警鐘 政教分離否定する議員発言念頭に

2022年10月13日18時11分
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関連タグ:南部バプテスト連盟(SBC)ナショナリズム政教分離米国
米南部バプ連盟議長、キリスト教ナショナリズムに警鐘 政教分離否定する議員発言念頭に+
南部バプテスト連盟(SBC)のバート・バーバー議長(写真:バプテスト・プレス / Sonya Singh)

米最大のプロテスタント教団である南部バプテスト連盟(SBC)のバート・バーバー議長は、教会が政府を動かすべきだという考えを非難し、そのようなことを追求すれば、キリスト教徒自身に対する迫害にもつながるとし、キリスト教ナショナリズムに対し警鐘を鳴らした。

「それは400年にわたるバプテストの歴史と、私が信教の自由について信じる全てに反するものです。私はキリスト教の支配、政府の運営に対する教会の支配という考えに反対です」

バーバー氏は、9日に放送された米CBSの報道番組「60ミニッツ」(英語)で、アンダーソン・クーパー記者のインタビューに応え、そう主張した。

「私がキリスト教ナショナリズムに反対するのは、イエスが彼の王国はこの世のものではないと言われたからです。また、キリスト教ナショナリズムが台頭するたびに、私のような人々が迫害されてきたからです。キリスト教ナショナリズムは、キリスト教徒でない人々を迫害するにとどまらず、キリスト教徒でありながら、その信仰の在り方が政府のそれとは異なる人々をも迫害することになるのです」

バーバー氏の発言は、ボーンアゲイン(新生)のキリスト教徒であると自認するローレン・ボーバート下院議員(コロラド州、共和党)のような著名人の発言を受けたもの。ボーバート議員はこの夏、教会が政府を動かすべきだと主張していた。

当選1期目のボーバート議員は6月、故郷の同州バサルトにあるコーナーストーン・クリスチャン・センターで行った演説で、次のように述べていた。

「教会は政府を指導すべきです。政府が教会を指導すべきではありません。それは建国の父たちが意図したところではありません」

そして、「この政教分離の戯言(たわごと)にはうんざりしています」と述べ、政教分離の原則は米国憲法には存在しないと持論を展開。政教分離の原則は、一通の手紙の中で言及されているのみで、「支持者たちが言うような意味は持たない」などと語っていた。

ボーバート議員が言及した手紙は、1802年にトーマス・ジェファーソン大統領(当時)がコネチカット州のダンベリー・バプテスト協会に宛てた手紙(英語)とみられ、「教会と国家を隔てる壁」という言葉が記されている。

ローレン・ボーバート
米コロラド州選出のローレン・ボーバート下院議員(写真:House Creative Services)

これに対し、弁護士や議会関係者、牧師、学者らからなる進歩的な信仰に基づく団体「宗教的自由のためのバプテスト合同委員会」(BJC)は、2019年に立ち上げたキャンペーンの中で次のように主張している。

「キリスト教ナショナリズムは、キリスト教と米国のアイデンティティーを融合させようとすることで、キリスト教信仰と米国の立憲民主主義の両方を歪めています」

また、BJCの関連団体「キリスト教ナショナリズムに反対するクリスチャン連合」(CACN)は、声明で次のように述べている。

「キリスト教ナショナリズムは、キリスト教が国家によって特権化されることを要求し、善良な米国人であるためには、キリスト教徒でなければならないと暗に示しています。それはしばしば白人至上主義や人種的抑圧と重なり、その隠れみのとなります。私たちはこの有害な政治的イデオロギーを拒否し、信仰と国家に対する脅威に反対するために、兄弟姉妹に私たちに加わるよう呼びかけます」

バーバー氏はこの他、中絶や同性婚、政治、そして米司法省がSBCの捜査に乗り出すきっかけになったSBC関係者による性的虐待問題などについても語った。

司法省は8月、米調査会社「ガイドポスト・ソリューションズ」が5月に発表した報告書で、SBCの指導者らが内部告発者に圧力を加え、教会を免責にしてきたことを明らかにしたことを受け、SBCに対する捜査を始めた(関連記事:米司法省、南部バプテスト連盟の「複数の組織」を捜査)。

南部バプテスト連盟
米テネシー州ナッシュビルにあるSBCの本部(写真:グーグル・ストリート・ビューより)

バーバー氏は、SBCの指導者らが、被害者を無視するだけでなく、「攻撃」していたと語った。

「私たちは、時には彼ら(被害者)の動機を非難し、時には彼らを攻撃しました。私がSBCの議長となった理由は、SBCの諸教会が(それまでの)指導者たちの行為を良しとせず、それらを正すために行動を起こしたからです。私は、私たちの広報のためにこのようなことをしているのではありません。神によく仕えたいからやっているのです」

バーバー氏は、議長を引き受けた理由について、「神が今、この瞬間にリーダーシップを発揮して、SBCが前進するのを助けるようにと私を呼んでいるように感じたからです」と話した。

また、同性愛者であることを公言しているクーパー氏を前に、同性愛を実践することは他の全ての罪と同様、善良なキリスト教徒やSBCメンバーであることと相いれないと明言した。

バーバー氏はこの他、2020年の米大統領選ではドナルド・トランプ前大統領に投票したが、翌21年1月に起きた連邦議会議事堂襲撃事件については非難していると述べた。また、ジョー・バイデン大統領のために「一貫して」祈っていると述べた。

「私はイエス・キリストの原理によって動かされたいと思います」とバーバー氏は言い、「それは暴徒らによる暴力を伴いはしません」と述べた。

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:南部バプテスト連盟(SBC)ナショナリズム政教分離米国
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