街頭演説中の安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、現行犯逮捕された山上徹也容疑者(41)=奈良市、職業不詳=が、犯行理由として特定の宗教団体への恨みを挙げている。
朝日新聞が捜査関係者の話として伝えたところによると、山上容疑者は逮捕後の調べに対し、特定の宗教団体の名称を挙げ、「恨む気持ちがあった」と説明。安倍氏と特定の宗教団体の関係が近いと思い、狙ったとしているという。一方、安倍氏の政治信条には恨みはないと話しているという。
NHKは、山上容疑者が恨みを抱いていた対象について「特定の宗教団体」ではなく「特定の団体」と報道。その上で、捜査関係者の話として、山上容疑者が「母親が団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」という趣旨の供述をしていると伝えている。
毎日新聞は、捜査関係者の話として、山上容疑者が特定の宗教団体の幹部の名前を挙げ、その幹部を狙うつもりだったという趣旨の供述をしていると報道。しかし、その幹部は現場にはいなかったという。
続報(7月10日):その後のNHKの報道によると、山上容疑者は、当初は宗教団体の幹部を狙っていたが、できなかったため、安倍氏を狙ったと供述しているという。
続報(7月11日):旧統一協会、安倍元首相銃撃事件受け記者会見 動機が報道通りなら「重く受け止める」