世界的な教会連合組織5団体が、灰の水曜日の3月2日、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナの平和のために祈るオンライン祈祷礼拝を合同開催する。
祈祷礼拝への参加を呼び掛けているのは、ルーテル世界連盟(LWF)、世界改革派教会共同体(WCRC)、欧州教会協議会(CEC)、メノナイト世界会議(MWC)、世界メソジスト協議会(WMC)の5団体。中央欧州時間(CET)3月2日午後5時(日本時間3日午前1時)から、オンラインで祈祷礼拝を開催し、ウクライナで現在進行している戦争の終結と平和を求めて祈るときを持つ。
5団体は、ロシア軍によるウクライナ侵攻を強く非難。直ちに侵攻をやめるよう求め、「平和が勝たなければならない」と強調。ウクライナ人の命だけでなく、欧州内外の平和も脅かすものだとし、「この危機は緊急であり、世界のキリスト教共同体の関心と連帯を必要としている」と訴えている。
LWFのアンネ・ブルクハルト総幹事は、「イエスはわれわれに、平和のために働く希望の使者となるよう求めておられる」と強調。「キリスト教会としてわれわれは、ウクライナの人々の命、人権、尊厳が守られるように、この紛争の即時停止を求める」と述べた。
WCRCの共同総幹事3人は、「聖書がわれわれに悪から離れ善を行い、平和を求めてそれを追求するように勧めているように(1ペテロ3:11)、われわれはこのようないわれのない攻撃を悪と考え、それに立ち向かうためにできる限りの努力をすると同時に、その影響を受けた人々への支援を備える」と述べた。
CECのヨルゲン・スコフ・ソレンセン総幹事は、「今こそ欧州と世界の教会が、ウクライナの戦争の影響を恐れる人々と強い連帯で一致するとき」だと強調。「命を救い、平和を可能にする決定を下す力を持つ人々のために祈りのうちに集まるべきときだ」と呼び掛けた。
WMCのイオアン・エイブラハムズ総幹事は、「ウクライナで何が起ころうとも、この地域の平和のために力を合わせれば、国際社会は変化をもたらすことができると信じている」と語った。
祈祷礼拝はオンライン会議システム「ZOOM(ズーム)」を用いて行われる。参加申し込みや詳細は、LWFのホームページ(英語)を。