日本ホーリネス教団は6日、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県を対象にした緊急事態宣言の再発令を受け、諸教会に向けた注意喚起の第16報を発表した。地域の感染レベルや会堂の広さなど、教会ごとに状況が異なるため一律の指示は出さないとした上で、「3密(密閉・密集・密接)」の回避など感染予防対策の徹底を求めた。
発表では、対策を講じる際の留意点として、緊急事態宣言の対象地域かどうかではなく、地域の感染レベルに合わせた対応が必要になると指摘。さらに、教会における集会は一定の時間、多人数が一つの場所に留まり、しかも賛美や説教などによる発声が伴うため、映画館などよりも感染リスクが高く、自主的な対策を講じる必要があるとした。
その上で、「3密」回避とマスク着用の徹底をあらためて求めた。
密閉の回避としては、換気の徹底を最も重要な対策として挙げ、2方向の窓を開けておくことが最も望ましいとした。寒冷地域や隣家との距離が近いなど、集会中に常時窓を開けておくことが難しい教会では、30分に1回程度、5分間ほど対角線の窓を全開して空気を入れ替えるよう求めた。
密集、密接の回避としては、ステージ3あるいは4の地域では、隣の人との距離を確保できるように座席の位置をもう一度見直し、1回の集会に集まることのできる人数の上限をこれまでよりも少なくする対応が必要になると指摘。礼拝の回数を増やす、あるいはオンラインでの礼拝に振り分けるなどの対応を検討するよう求めた。また、会堂の広さなどから、どうしても十分な距離を確保できない場合は、賛美を控え、常時換気を行うなど、他の対策で感染リスクを下げることを考えるよう呼び掛けた。
マスク着用については、これまで司会者や説教者がマスクを外して話していた教会に対し、ステージ3あるいは4の地域では常時マスクでの奉仕が望ましいとして再考を求めた。
最後に、「寒さが最も厳しい季節を迎え、感染状況のさらなる悪化が懸念される中、牧師をはじめとする諸教会の上に、主の限りない憐(あわ)れみと助けがあることを切にお祈りいたします。また、懸命な対応が続く医療従事者や保健所等の多くの方々の働きが支えられますように」と伝えた。