政府が東京都と埼玉、千葉、神奈川の3県を対象に緊急事態宣言の再発令を決定したことを受けて、日本聖公会東京教区は7日、主教教書を発表した。同教区ではすでに、昨年12月27日以降は会衆参加の礼拝、公祷を休止しており、引き続き会合を自粛するなどの対策をあらためて求めた。
東京教区の髙橋宏幸主教は、専門家からは「感染爆発」との発言もあるとし、「これまでにも注意に注意を重ねてこられた中、一層の冷静さと落ち着いた生活をお祈り申し上げますとともにお願い申し上げます」と述べた。
会衆参加の礼拝、公祷の休止については、教役者が代表して礼拝と祈りを各教会、礼拝堂でささげており、「決して、教区内の全教会、礼拝堂から一切の礼拝や祈りが消えたわけではありません」と強調。祈祷書中の諸礼拝、祈りなどを用いて、自宅で神との交わりの時を持つよう勧めた。また、教会共同体の祈りとして、主日正午に「主の祈り」を一斉にささげるよう呼び掛けた。
その上で髙橋主教は、「罹患された方々の回復、医療現場において命がけで献身、尽力しておられる方々、エッセンシャルワーカー、社会福祉施設、高齢者施設、幼稚園、保育園等のお働きと、そこで献身していらっしゃる方々のお働き、生活上の不安、困難を余儀なくされている方々への支え、ご逝去された方々の魂の平安と悲しみのうちにある方々への慰め、そしてこの危機の収束を切にお祈りいたしましょう」と呼び掛けた。